「辛い(からい)」は韓国語で「맵다メプタ」!辛さの表現徹底解説!
「辛い(からい)」は韓国語で「맵다」と言います。
韓国といえばキムチやチゲなど、真っ先に辛い料理のイメージが思い浮かびますよね。
今回は「からい」の韓国語「맵다」の活用と使い方、様々な辛さを表現するフレーズをお伝えしていきたいと思います!
「辛い」の使い方を覚えると、「辛そう〜」や「激辛〜」など様々に韓国語で表現できるようになりますよ!
「辛い」の韓国語活用一覧と例文
使いたい形をすぐに使えるように、「辛い」の韓国語「맵다」の活用を一覧にしました。
詳しい解説を見たいものがあれば、リンクをクリックして解説をお読みください。
活用形 | 現在形 맵다 |
過去形 매웠다 |
否定形 안 맵다 |
---|---|---|---|
ヘヨ体 (丁寧) |
매워요 辛いです |
매웠어요 辛かったです |
안 매워요 辛くありません |
ハムニダ体 (より丁寧) |
맵습니다 辛いです |
매웠습니다 辛かったです |
안 맵습니다 辛くありません |
パンマル (タメ口) |
매워 辛い |
매웠어 辛かった |
안 매워 辛くない |
リンク | 現在形の解説を見る | 過去形の解説を見る | 否定形の解説を見る |
活用形 | 推量形 맵겠다 |
疑問形 | その他の活用 |
ヘヨ体 (丁寧) |
맵겠겠어요 辛そうです |
매워요? 辛いですか? |
매워서 辛くて |
ハムニダ体 (より丁寧) |
맵겠습니다 辛そうです |
맵습니까? 辛いですか? |
맵지만 辛いけど |
パンマル (タメ口) |
맵겠어 辛そう |
매워? 辛い? |
매운(連体形) 辛い〜 |
リンク | 推量形の解説を見る | 疑問形の解説を見る | その他の解説を見る |
韓国語の動詞の活用で押さえておくべきなのが「語幹」です。
語幹に様々な活用語尾を付けるからです。
語幹とは単語が活用変化する時に変化しない部分の事です。例えば日本語の「読む」という単語の場合、「読みます」「読まない」など「読」の部分は変わらないので語幹、変化する「む」の部分を語尾と呼びます。
韓国語の動詞と形容詞の基本形は「~다」で、「~」の部分を語幹、「다」の部分が語尾です。
「맵다」の語幹は「맵」の部分になります。
「맵다」の発音は「プ」が「ㅂ」パッチムの音で、上下の唇が重なって出る時の【p】の音になります。
パッチムの種類や発音について以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
韓国語の形容詞は語幹に「ㅂ」パッチムを持つものが多く、同じ変化をするので一緒に覚えると効果的です。
「맵다」の発音は以下のような音になります。
「맵다」の発音音声
それでは、それぞれの活用について解説していきたいと思います。
現在形の「辛い」
活用形 | 現在形 맵다 |
---|---|
ヘヨ体 (丁寧) |
매워요 辛いです |
ハムニダ体 (より丁寧) |
맵습니다 辛いです |
パンマル (タメ口) |
매워 辛い |
「맵다」はヘヨ体に変化する時に「어요」がつく動詞です。
「ヘヨ体」と「ハムニダ体」の作り方にはルールがあります。詳しく知りたい方は各記事をご覧ください。
語幹の最後が「ㅂ」パッチムで終わっている単語は、少し特殊な変化をします。
「ㅂ」パッチムが消失し、「우」を足して「어요」を付けるので、「매워요」になります (「ㅂ変則活用」と言います)。
語幹の最後が「ㅂ」パッチムで終わっている単語は、全て同じ変化をするので覚えておきましょう。
ハムニダ体を作る場合は「-ㅂ니다」をそのまま付けるだけになります。
パンマルはヘヨ体から「요」をとると出来ます。
パンマルの作り方や種類は以下の記事でご覧ください。
独り言で「辛い」「辛いなぁ」と言う場合は原形のまま「맵다」と言うか、パンマルで「매워」と言います。
過去形の「辛かった」
活用形 | 過去形 매웠다 |
---|---|
ヘヨ体 (丁寧) |
매웠어요 辛かったです |
ハムニダ体 (より丁寧) |
매웠습니다 辛かったです |
パンマル (タメ口) |
매웠어 辛かった |
「맵다」の過去形は「었어요(ヘヨ体)」「었습니다(ハムニダ体)」を付けて作ります。
ここでも現在形の変化と同じように「ㅂ」パッチムが消失し、「우」を足して「었」を付ける形です。
過去形の場合はハムニダ体も同じ変化をして、「매웠습니다」となります。
過去形の作り方の基本は以下の記事をご覧ください。
否定形の「辛くない」
活用形 | 否定形 안 맵다 |
---|---|
ヘヨ体 (丁寧) |
안 매워요 辛くありません |
ハムニダ体 (より丁寧) |
안 맵습니다 辛くありません |
パンマル (タメ口) |
안 매워 辛くない |
「맵다」の否定形は「안」を前に付けて作ります。
否定形の作り方は「語幹+지 않다」という形もあり、「안」を使えない形容詞などで使います。
それぞれの違いと使い方は以下の記事で解説しています。
「辛くなくしてください」と言いたい場合はこの否定形を応用します。
言い方は以下の2種類どちらでも構いません。
안 맵게 해 주세요. |
맵지 않게 해 주세요. |
推量形の「辛そう」
活用形 | 推量形 맵겠다 |
---|---|
ヘヨ体 (丁寧) |
맵겠겠어요 辛そうです |
ハムニダ体 (より丁寧) |
맵겠습니다 辛そうです |
パンマル (タメ口) |
맵겠어 辛そう |
推量を表す文法は「겠」です。
ヘヨ体は「겠어요」、ハムニダ体は「겠습니다」という形になります。
これらをそのまま語幹に付けるだけでOKです。
また、「辛そう」の表現には以下の言い方もあります。
매워 보여. (辛そうに見える) |
매울 것 같아. (辛そうだ) |
「보여」は「보이다(〜に見える)」、「-ㄹ 것 같아」は「〜そうだ」という文法です。
疑問形の「辛い?」
活用形 | 疑問形 |
---|---|
ヘヨ体 (丁寧) |
매워요? 辛いですか? |
ハムニダ体 (より丁寧) |
맵습니까? 辛いですか? |
パンマル (タメ口) |
매워? 辛い? |
疑問文にする時は、ハムニダ体だけ文末が変わって「까」になります。
その他は「?」を付けるだけです。
過去形や否定形になっても疑問文の作り方は変わりません。
以下の記事では疑問文の作り方のまとめとよく使う疑問詞をご紹介しています。
その他の活用
活用形 | その他の活用 |
---|---|
〜して | 매워서 辛くて |
〜だけど | 맵지만 辛いけど |
連体形 | 매운(連体形) 辛い〜 |
「〜서」は「〜して〜」という接続語尾。
活用は一度ヘヨ体にして「요」を取り、「서」を付けます。
詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
「지만」は「〜だけど〜」という意味の逆説の接続語尾です。
語幹をそのまま付けて使います。
「매운」は「맵다(辛い)」の連体形。
「매운 라면(辛いラーメン)」のように名詞に付けて使います。
形容詞の連体形の作り方は以下の記事をご覧ください。
「辛い」の韓国語を使った会話フレーズ
最後に「辛い」の「맵다」でよく使うフレーズをいくつかご紹介します。
激辛〜
너무너무 매워〜 |
「너무」は「すごく」という意味で、「너무너무」とすると強調表現になります。
辛くて美味しい!
매워서 맛있어. |
「美味しい」は「맛있다」です。
辛いもの嫌いです
매운 것을 좋아해요. |
「好きです」は「좋아해요」と言います。
辛いものは食べれない
매운 것을 못 먹어. |
「〜できない」は「못」を動詞の前につけます。
「辛い」の韓国語まとめ
今回は「辛い」を表現する韓国語と様々な使い方をお伝えしました。
最後にポイントをまとめておきます。
・「辛い」の韓国語は「맵다」
・「맵다」の活用は「ㅂピウプ変則活用」なので注意する
・「辛そう」は「매워 보여」「매울 것 같아」
・「激辛」は「너무너무 매워」
・「辛い〜(連体形)」は「매운」
・「辛くしないで」は「안 맵게 해 주세요」「맵지 않게 해 주세요」
「辛い」は韓国で頻繁に使う言葉。
特に辛いものが苦手な場合は辛さの表現を覚えてはっきり伝えてくださいね!
「辛い」の反対は「甘い」。
韓国には「甘くて美味しいスイーツ」も色々あるので「甘い」の表現もマスターしてみてくださいね