韓国語のハムニダ体「〜です、〜します」の作り方!スミダ?スムニダ?

ハムニダ体

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韓国語を勉強し始めると「〜ハムニダ」とか「〜スミダ、スムニダ」とかいう言葉がよく出てきますよね?

これらの言葉は「ハムニダ体」と言って、韓国語の丁寧な文末表現です。

 

今回は、韓国語の「ハムニダ体」とは何か、そしてハムニダ体の作り方と色々なパターンを解説したいと思います。

 

韓国語のハムニダ体とは?

ハムニダ体とは、韓国語で「〜です、〜します」という丁寧な文末表現の形を言います。

韓国語の動詞や形容詞の基本形は「〜다(タ)」という形で、例えば動詞の「하다(する)」や形容詞の「좋다(良い)」などです。

この基本形をそのまま使うと、

저는 운동을 하다

チョヌン ウンドンウル ハダ

私は 運動 する

ちょっとぶっきらぼうな表現になってしまいますね。

そこで、動詞や形容詞の文末表現を「〜です、〜します」という形にする必要があるというわけです。

 

韓国語で「〜です、〜します」という表現には「ハムニダ体」ともう一つ「ヘヨ体」というものがあります。

 

意味は同じ「〜です、〜します」ですが、ハムニダ体の方がより丁寧で固い表現。

フォーマルな場で必要になる表現として覚えておいてください。

 

それでは次に、「ハムニダ体」の作り方を解説していきます。

 

韓国語のハムニダ体「ㅂ니다/습니다(ムニダ/スムニダ)」の作り方

ハムニダ体の作り方を覚える前に、まずハングルの基本形と語幹について知っておく必要があります。

先ほども話した通り、韓国語の動詞・形容詞の基本形は「〜다(タ)」という形で、「〜」の部分を語幹と言います。

参考(語幹について)

語幹とは単語が活用変化する時に変化しない部分の事です。例えば日本語の「書く」という単語の場合、「書きます」「書かない」など「書」の部分は変わらないので語幹になります。

 

韓国語の場合も語幹は基本的に変わらない部分で、語尾を変化させることになります。

「ハムニダ体」は語幹に「ㅂ니다/습니다(ムニダ/スムニダ)」という文末表現をつけて作ります。

 

「ㅂ니다/습니다(ムニダ/スムニダ)」のつけ方のルールは、大きく分けて3つ。

  • 語幹の最後の文字にパッチムがない→ㅂ니다(ムニダ)と合体させる
  • 語幹の最後の文字にパッチムがある→습니다(スムニダ)をつける
  • 語幹の最後の文字に「ㄹ」パッチムがある→「ㄹ」パッチムを取ってㅂ니다(ムニダ)を合体させる

それぞれのパターンについて、具体的な単語例と共に作り方を見ていきましょう。

 

습니다の発音について

「습니다」の発音を日本人が聞くと「スミダ」と聞こえます。

実際にハングル文字をカタカナに直すと「スムニダ」となるのですが、ハングルには「パッチムと発音変化」というものがあります。

パッチムとは「습」の最後にある子音「ピウプ」の事で、次に来る文字の影響で発音変化を起こす事があるのです。

ピウプ」パッチムの直後に「ニウン(n)」が来ると「鼻音化」という発音変化を起こし、「니(ニ)」は「미(ミ)」という音に変化。

そのため正確な発音は「スムミダ」となります。

それを韓国人が早く言うと「ム」の音がかすかなため、「スミダ」と聞こえるわけです。

鼻音化の詳しい解説は以下の記事でご覧ください。

 

語幹の最後の文字にパッチムがない場合の例

語幹の最後の文字にパッチムがない動詞や形容詞をハムニダ体にする時は、ㅂ니다(ムニダ)を合体させて作ります。

具体的な単語例は以下のようなものがあります。

動詞の例
動詞(基本形) 語幹(語尾) 語幹+ㅂ니다(ムニダ) ハムニダ体(合体型) 意味
가다(カダ) 가(다) 가(カ)+ㅂ니다(ムニダ) 갑니다(カムニダ) 行きます
하다(ハダ) 하(다) 하(ハ)+ㅂ니다(ムニダ) 합니다(ハムニダ) します

 

形容詞の例
形容詞(基本形) 語幹(語尾) 語幹+ㅂ니다(ムニダ) ハムニダ体(合体型) 意味
바쁘다(バップダ) 바쁘(다) 바쁘(バップ)+ㅂ니다(ムニダ) 바쁩니다(パップムニダ) 忙しいです
예쁘다(イェップダ) 예쁘(다) 예쁘(イェップ)+ㅂ니다(ムニダ) 예쁩니다(イェップムニダ) 可愛いです

このように、語幹の最後の文字の下に「ㅂ」パッチムが入り込んで合体します。

 

語幹の最後の文字にパッチムがある場合の例

語幹の最後の文字にパッチムがある動詞や形容詞をハムニダ体にする時は、語幹に습니다(スムニダ)をつけて作ります。

具体的な単語例は以下のようなものがあります。

動詞の例
動詞(基本形) 語幹(語尾) 語幹+습니다(スムニダ) ハムニダ体 意味
먹다(モクタ) 먹(다) 먹(モク)+습니다(スムニダ) 먹습니다(モクスムニダ) 食べます
읽다(イクタ) 읽(다) 읽(イク)+습니다(スムニダ) 읽습니다(イクスムニダ) 読みます

 

形容詞の例
形容詞(基本形) 語幹(語尾) 語幹+습니다(スムニダ) ハムニダ体 意味
좋다(チョッタ) 좋(다) 좋(チョッ)+습니다(スムニダ) 좋습니다(チョッスムニダ) 良いです
맛있다(マシッタ) 맛있(다) 맛있(マシッ)+습니다(スムニダ) 맛있습니다(マシッスムニダ) おいしいです

単純に語幹に습니다(スムニダ)をつけるだけなので、簡単ですね。

 

語幹の最後の文字に「ㄹ」パッチムがある場合の例

語幹の最後の文字に「ㄹ」パッチムがある動詞や形容詞をハムニダ体にする時は、少し変則的。

「ㄹ」パッチムを取ってㅂ니다(ムニダ)を合体させて作ります。

具体的な単語例は以下のようなものがあります。

動詞の例
動詞(基本形) 語幹(語尾) (語幹-ㄹ) +ㅂ니다(ムニダ) ハムニダ体(合体型) 意味
놀다(ノルダ) 놀(다) 노(ノ)+ㅂ니다(ムニダ) 놉니다(ノムニダ) 遊びます
살다(サルダ) 살(다) 사(サ)+ㅂ니다(ムニダ) 삽니다(サムニダ) 住んでいます

 

形容詞の例
動詞(基本形) 語幹(語尾) (語幹-ㄹ) +ㅂ니다(ムニダ) ハムニダ体(合体型) 意味
멀다(モルダ) 멀(다) 머(モ)+ㅂ니다(ムニダ) 멉니다(モムニダ) 遠いです
길다(キルダ) 길(다) 기(キ)+ㅂ니다(ムニダ) 깁니다(キムニダ) 長いです

 

ハムニダ体の疑問形(~ですか?〜しますか?)の作り方

ハムニダ体で疑問文を作って「〜ですか?〜しますか?」と言いたい場合は、「ㅂ니다(ムニダ)」「습니다(スムニダ)」の最後の「다(ダ)」をそれぞれ「까(カ)」に変えて作ります。

「ㅂ니다(ムニダ)」は「ㅂ니까?(ムニカ?)」、「습니다(スムニダ)」は「습니까?(スムニカ?)」になります。

動詞の例
動詞(基本形) ハムニダ体の作り方 ハムニダ体 ハムニダ体(疑問形) 意味
하다(ハダ) 하(ハ)+ㅂ니다(ムニダ) 합니다(ハムニダ) 합니까?(ハムニカ?) しますか?
먹다(モクタ) 먹(モク)+습니다(スムニダ) 먹습니다(モクスムニダ) 먹습니까?(モクスムニカ?) 食べますか?
놀다(ノルダ) 노(ノ)+ㅂ니다(ムニダ) 놉니다(ノムニダ) 놉니까?(ノムニカ?) 遊びますか?

 

形容詞の例
動詞(基本形) ハムニダ体の作り方 ハムニダ体 ハムニダ体(疑問形) 意味
예쁘다(イェップダ) 예쁘(イェップ)+ㅂ니다(ムニダ) 예쁩니다(イェップムニダ) 예쁩니까?(イェップムニカ?) 可愛いですか?
맛있다(マシッタ) 맛있(マシッ)+습니다(スムニダ) 맛있습니다(マシッスムニダ) 맛있습니까?(マシッスムニカ?) おいしいですか?
길다(キルダ) 기(キ)+ㅂ니다(ムニダ) 깁니다(キムニダ) 깁니까?(キムニカ?) 長いですか?

 

まとめ

如何だったでしょうか?

今回は、韓国語の「ハムニダ体」の作り方についてお伝えしました。

最後に今回のポイントをまとめておきたいと思います。

  • 韓国語のハムニダ体とは「〜です、〜します」の文末表現
  • ハムニダ体はヘヨ体よりも丁寧でかしこまった表現
  • ハムニダ体の作り方は、動詞・形容詞の語幹+「ㅂ니다/습니다」

ハムニダ体の作り方はは以下の3パターン。

  1. 語幹の最後の文字にパッチムがない→ㅂ니다(ムニダ)と合体させる
  2. 語幹の最後の文字にパッチムがある→습니다(スムニダ)をつける
  3. 語幹の最後の文字に「ㄹ」パッチムがある→「ㄹ」パッチムを取ってㅂ니다(ムニダ)を合体させる
  • ハムニダ体の疑問形の作り方は「ㅂ니까?습니까」

 

ハムニダ体の作り方を覚えたら、ハムニダ体の過去形「〜でした、〜しました」という表現も覚えましょう。

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