韓国の「おでん」特集!日本とは何が違う?具材や味付けをご紹介!
「おでん」は日本の伝統料理ですね。
しかし、実は韓国でも「おでん」は日常的に食べられている定番グルメなんです。
韓国ドラマでも「オデン」という言葉を耳にして、「ハッ」と気付いた方もいるのでは?
ただ、呼び方は同じでも韓国のおでんは日本とは具も食べ方も異なります。
そこで今回は韓国の「おでん」を特集!
韓国のおでんの具や味付け・作り方などから役立つ韓国語フレーズまで、まとめてご紹介します。
韓国の「おでん」をご紹介!具材や食べ方を知ろう
「おでん」は韓国語で「오뎅」といいます。
「あれ、発音が日本語と全く同じ?」
そうです。そのためドラマで初めて耳にしても「おでんって言った?」と気付くんですね。
この「오뎅」という単語は日本に由来しているという説があります。
では、韓国のおでんの特徴を1つずつ見ていく事にしましょう。
韓国のおでんの具材は?
日本で「おでん」というと大根やじゃがいもなど野菜がごろんと入ったイメージですが、韓国のおでんは違います。
一見「油揚げ」に見える薄いものが串にささったものがメインの具材。
この串に刺さったものは魚介類を使った練り物で、韓国語では「어묵」と言います。
いわゆる日本の「かまぼこ」や「さつま揚げ」みたいなイメージですね。
この「어묵」をスープにつけたものを韓国では一般的に「오뎅」と呼んでいます。
スープは昆布や干しスケトウダラ、干しエビなどから出しをとった出汁で、ベースは日本とよく似ていますね。
韓国おでんはどこで売ってる?食べ方は?
日本では最近だとコンビニでもおでんを売っていますが、韓国では基本的に屋台で売っています。
屋台は韓国語で「포장 마차」と言い、人々の集いの場所です。
おでんだけを専門に売っているという事はほとんどなく、その他の定番屋台グルメの「トッポギ」や「マンドゥ(蒸し餃子)」などと一緒に並んでいます。
屋台で購入するとスープと一緒に紙コップに入って出てきます。
一般的に「1本1000ウォン(約100円)」程度の価格です。
ちょっと変わった食べ方として、スープは紙コップに、「어묵」に「ヤンニョム(甘辛いタレ)」で味付けをしてカップに分けて入れてくれるところもあります。
冬はとても寒い韓国では、暖かいスープと辛い「어묵」がとても人気の屋台グルメです。
ソウルで有名なのは「東大門市場」の屋台エリア。
夜になるとたくさんの人が集まって賑わっています。
おでんも色々なお店のものを見ながら食べ比べするのも楽しいですよ!
韓国おでんの歴史と有名店をご紹介!
では次に、韓国のおでんの歴史の簡単な概要と、オススメのお店をご紹介します。
実は韓国おでんの発祥地は「釜山」です。
釜山は海が近く、海産物が多くとれるため、練り物の工場が多いのが特徴。
おでん会社や練り物の販売店も数多くあり、「어묵」を知るなら釜山に一度は行くのがオススメです。
釜山でも特に有名なブランドを2つご紹介します。
「삼진어묵」
「삼진어묵(三振おでん)」は1953年に釜山で初めておでんを製造した会社です。
色々な種類の「어묵」を開発しながら、練り物だけでも楽しめる商品がたくさんあります。
釜山駅の近くに店舗がある他、各種デパートなどにも展開されています。
体験歴史館も設立されており「어묵」作りの体験などもできます。
釜山に行ったらぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
『サムジンオムク体験・歴史館(삼진어묵체험역사관)』
アクセス | 地下鉄1号線・南浦(ナンポ)駅10番出口より徒歩約20分 |
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住所 | 釜山市(プサンシ)影島区(ヨンドグ)蓬萊洞2街(ボンレドンイーガ)39-1 |
営業時間 | 1階販売所 9:00~20:00 、2階 9:00~18:00 |
体験 | (平日)10:00、13:00、15:00(週末)9:30~16:30(12:00~13:00はランチタイム) |
休業日 | 年中無休 |
「고래사어묵」
「고래사어묵」1963年開業、「삼진어묵」と並んで釜山おでんを代表するブランドです。
「고래」は「くじら」という意味で、「고래사」は「クジラ社」という意味になります。
無添加で安心な「어묵」のお店として知られています。
海雲台(해운대)駅という場所にある海雲台店は、2階におでんカフェが併設された人気の観光スポット。
外観にドドーンと大きなおでんのオブジェが飾られており、一目でわかります(笑)。
1階のお店で購入したおでんを2階のカフェで食べることも可能なので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!
『コレサオムク海雲台店』
アクセス | 地下鉄2号線・海雲台(ヘウンデ)駅5番出口より徒歩約2分 |
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住所 | 釜山市(プサンシ)海雲台区(ヘウンデグ)佑洞(ウードン)541-1 |
営業時間 | 10:00~22:00 |
休業日 | 旧正月 秋夕 |
韓国おでんは日本で食べられる?通販や作り方は?
韓国には行けないけど、韓国おでんを一度食べてみたい!という人もいますよね。
もちろん日本でも韓国おでんを食べる方法はあります。
コリアンタウンとして有名な新大久保や大阪の鶴橋では屋台で売っているところはないかもしれません。
ただ、韓国おでんの食材は売っているので、買ってきて家で作ることは出来ます。
「어묵」すでに串にさしてくれた「꼬치어묵」や四角の形をした「四角おでん」の商品があります。
どちらも通販で「부산어묵(プサンおでん)」が手に入りますよ。
出汁は煮干し、昆布をベースに、韓国の粉末調味料「다시다」を加えるのがオススメ。
韓国系の調味料は通販でも売っていますし、カルディが近くにあれば色々と手に入ります。
作り方は基本的に日本のおでん作りとそこまで変わりません。
出汁を取る時は、30分から1時間ほどしっかり煮込んでと味を引き出しましょう。
四角おでんを使う際は最初に熱湯をかけて油抜きをしておくのがオススメです。
参考までに、以下の動画でわかりやすく解説してくれています。
韓国おでんを買う時に役立つ韓国語フレーズ
最後に、実際に韓国に行く機会があったら、覚えておくと役立つ簡単フレーズをご紹介します。
おでんが食べたいです
어뎅을 먹고 싶어요. |
「食べたいです」は韓国語で「먹고 싶어요」と言います。
おでんありますか?
오뎅 있어요? |
「ありますか?」は韓国語で「있어요?」です。
おでん3つください
오뎅 새개 주세요. |
「ください」は韓国語で「주세요」と言います。
数の数え方は以下の記事でご紹介しています。
「韓国おでん」のまとめ
今回は韓国の屋台伝統グルメの「おでん」についてお伝えしました。
寒い韓国では若者の間でも人気の屋台グルメの1つ。
韓国に行く機会があれば、ぜひ一度は試してみてくださいね!