「ウリ」は韓国語で「私達」の意味!その他の使い方と表現を解説!
「ウリ」は韓国語で「私達」という意味の単語です。
一方で、「ウリ」が「私」という訳になっているのを目にすることもあり、「一体どっちなの?」と思いますよね。
ここには韓国人が大切にする「ウリ文化」が深く関係しています。
そこで今回は韓国独特の「ウリ文化」と韓国語「ウリ」の様々な使い方を解説したいと思います。
「ウリ」について分かるようになると、韓国の文化背景までよく分かるようになりますよ!
「私達」の韓国語「ウリ」とは?
「ウリ」のハングルは「우리」で、「私達」や「私達の」という意味です。
「私達は」という場合は「우리는」、「私達の」と言う場合は「우리의」ですが、「의」は省略されることも多いです。
それぞれの例文を見てみましょう。
私達は友達です
우리는 친구예요. |
友達は「친구」と言います。
私達の学校です
우리(의) 학교 입니다. |
「学校」は「학교」です。
これらの「우리」の意味は日本語の「私達」と同じですね。
では次に、韓国の「ウリ文化」と「우리のちょっと違った使い方」を解説していきます。
韓国の「ウリ文化」とその他の使い方
韓国独特の「ウリ(私達)文化」。
それは、自分にとって身近な存在の人や物に「우리」を付けて表現するというものです。
意味としては「私の〜」であっても、表現は「우리」。
その対象は家族や恋人、親友、仕事仲間、さらには「国」にまで至ります。
ここでは、代表的な言葉を紹介しながら、「우리」の様々な使い方をご紹介します。
家族や恋人に使う「ウリ」
まず何と言っても身近で大切な存在と言ったら家族や恋人ですね。
家族では「パパ」の「아빠」、「ママ」の「엄마」に付ける「우리아빠」「우리엄마」や、「子供」のことを「우리아이」と言ったりします。
特に末っ子の事を「막내」と呼び、「우리막내」と呼びます。
また、恋人のケースでは、女性が年上の彼氏の事を「우리오빠(私のお兄さん)」と呼んだり、男性が年下の女性の事を「우리애기(俺のBabyちゃん)」などと呼ぶ事もあります。
知らないと「他にも複数の相手がいるの?」と勘違いしてしまうので、気をつけましょう(笑)。
彼氏、彼女のその他様々な呼び方も以下の記事でご紹介しています。
グループのメンバーに使う「ウリ」
「仕事仲間」にも色々とありますが、わかりやすいのはK-POPなどのアイドルグループの例。
チームやグループで活動する場合、メンバーに対して「우리」を使います。
「リーダー」の事を「우리 리더」、また最年少メンバーの事を家族の場合と同じく「막내(末っ子)」を使って「우리막내」と呼びます。
この場合はグループである時点で「複数」なので「私達」の自然な使い方とも言えるかもしれませんね。
「国」に対して使う「ウリナラ」
韓国人は「韓国」の事をよく「우리나라(私達の国)」という表現をします。
「韓国」は韓国語で「한국」ですが、敢えて「우리나라」と呼ぶのには、愛国心の表れでもあるんですね。
「우리 나라 만세」という表現はニュースなどでもよく耳にするフレーズです。
「私達の」の「ウリ」と「私の」の「ネ」の違いとは
ここまでご紹介したように「우리」には「私の」という意味での使い方もありました。
ところで「私の」という韓国語は本来は「내」ですが、「우리」との違いは何でしょうか?
違いは以下のようになります。
우리・・・自分が所属している事を表す
내・・・自分が所有している事を表す
例えば「事務所(사무소)」を例に考えてみましょう。
우리 사무소 | 自分が所属している事務所 |
내 사무소 | 自分が所有している事務所 |
「私の〜」と言う場合に「우리」を使うのか「내」を使うのかは、所属しているのか所有しているのかを考えて使ってくださいね。
「ウリ」の韓国語まとめ
今回は韓国語の「우리」について様々にお伝えしました。
最後にポイントをまとめておきます。
- 「우리」は「私達」「私達の」という意味
- 韓国の「ウリ文化」は身近な対象を大切に思う文化
- 「우리」は家族・恋人・仕事仲間・国などを対象に使う
- 「우리」と「내」の違いは所属か所有かの違い
「우리」という韓国語は韓国人の考えや特徴をよく表した大切な言葉。
意味や使い方を覚えて、韓国の人ともっと身近になれるように挑戦してみてくださいね!
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