韓国語の動詞の活用の覚え方は難しくない!変化のパターンと活用一覧表
韓国語の動詞の活用が難しくてなかなか覚えられない・・・
せっかく覚えた動詞の変化のルールなのに、いざ話そうと思ったら出てこなくて落ち込むこともありますよね。
韓国語の動詞の活用の基本は、大きく2つに分ける事ができます。
今回は、韓国語の動詞の活用の基本ルールおよび様々な活用パターンと覚え方をお伝えしたいと思います!
ポイントを整理して覚えれば、理解しやすく覚えるスピードも速くなりますよ!
韓国語の動詞の基本形と活用の基本ルール
ハングルの動詞の活用を覚えていく上で、まず基本形とハングル文字の仕組みを知っておく必要があります。
韓国語の動詞の基本形は「〜다(タ)」という形をとります。
「〜」の部分を語幹、「다(タ)」の部分を語尾と呼びます。
語幹とは単語が活用変化する時に変化しない部分の事です。例えば日本語の「書く」という単語の場合、「書きます」「書かない」など「書」の部分は変わらないので語幹になります。
つまり、活用というのは「語尾」の部分が変化することを言うんですね。
動詞の活用の変化には以下のようなものがあります。
※スマホの方は→方向にスクロール出来ます。
例:「書く」という動詞の場合
否定:「~ない」 願望:「~たい」 丁寧:「~ます」 過去:「~した」 仮定:「~ば」 命令:「~なさい!」 勧誘:「~う 」 |
書く+~ない → 書かない 書く+~たい → 書きたい 書く+~ます → 書きます 書く+~た → 書いた 書く+~ば → 書けば 書く+~なさい! → 書きなさい! 書く+~う → 書こう |
韓国語の場合も考え方は同じです。
例えば「食べる」という単語「먹다(モクタ)」の場合を見てみましょう。
「먹(モク)」は語幹、「다(タ)」が語尾になります。
否定:「~ない」 | 먹다(食べる)+지 않다(~ない) → 먹지 않다(食べない) |
願望:「~たい」 | 먹다(食べる)+고 싶다(~たい) → 먹고 싶다(食べたい) |
丁寧:「~ます」(ヘヨ体) | 먹다(食べる)+어요(~ます) → 먹어요(食べます) |
丁寧:「~ます」(ハムニダ体) | 먹다(食べる)+습니다(~ます) → 먹습니다(食べます) |
過去:「~した」 | 먹다(食べる)+었다(~した) → 먹었다(食べた) |
仮定:「~ば」 | 먹다(食べる)+으면(~ば) → 먹으면(食べれば) |
命令:「~なさい!」 | 먹다(食べる)+어라! → 먹어라!(食べなさい!) |
勧誘:「~う 」 | 먹다(食べる)+자(~う) → 먹자(食べよう) |
どうですか?語幹の「먹(モク)」の部分は変わらず、語尾だけが色々な形を取っています。
このように、韓国語の動詞の活用の基本は日本語と変わらないのです。
韓国語の動詞の変化は2パターン
さて、先ほど動詞の活用の様々な形をご紹介しましたが、これらは大きく2つに分けることができます。
- 語幹の形よって語尾の形が変化するもの
- 語幹の形に関わらず常に同じ形のもの
語幹の形によって変化するものは、
「丁寧(~ます)」の「ヘヨ体」「ハムニダ体」
「過去(~た)」
「仮定(~ば)」
「命令(~なさい!)」
の5つ。
語幹の形に関わらず常に同じ形のものは
「否定(~ない)」
「願望(~たい)」
「勧誘(~う) 」
の3つです。
韓国語の「丁寧(~ます)」には「ヘヨ体」と「ハムニダ体」があり、ハムニダ体の方がより丁寧でかしこまった表現になります。
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
語幹の形よって語尾が変化するパターン
語幹の形によって変化するものは、「丁寧(~ます)」の「ヘヨ体」「ハムニダ体」、「過去(~た)」、「仮定(~ば)」、「命令(~なさい!)」の5つだと言いましたが、 これらはさらに2つのパターンに分けることが出来ます。
- 語幹の最後の母音の影響を受けるもの
- 語幹のパッチムの影響を受けるもの
まず「語幹の最後の母音の影響を受けるもの」は
「丁寧(~ます)のヘヨ体」、「過去(~た)」、「命令(~なさい!)」の3つで、活用のルールは似ています。
例えば「丁寧(〜ます)」の「ヘヨ体」の活用ルールは以下になります。
- 語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」の場合→아요(アヨ)をつける
- 語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」以外の場合→어요(オヨ)をつける
「먹다 (食べる)」という動詞では、語幹の最後の母音が「ㅓ(オ)」になるので「먹어요(食べます)」となるわけです。
同じように「過去(~た)」と「命令(~なさい!)」の活用ルールは以下になります。
「過去形(~した)」の活用ルール
- 語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」の場合→았다(アッタ)をつける
- 語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」以外の場合→었다(オッタ)をつける
「命令形(~なさい!)」の活用ルール
- 語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」の場合→아라(アラ)をつける
- 語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」以外の場合→어라(オラ)をつける
「ㅏ(ア)」と「ㅗ(オ)」を陽母音、それ以外は陰母音と呼び、語幹の最後の母音がどちらなのかで語尾の形が変わります。
それぞれの詳しい内容について、各記事の中で解説していますのでそちらをご覧ください。
一方「語幹のパッチムの影響を受けるもの」は
「丁寧(〜ます)のハムニダ体」と「仮定(~ば)」です。
パッチムというのは、「子音+母音」の後に来る「子音(終声)」の事を指します。
ex.パッチムを持つ文字以下の記事でパッチムについて解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「丁寧(〜ます)のハムニダ体」と「仮定(~ば)」は、それぞれ以下のようなルールに従います。
「丁寧(〜ます)のハムニダ体」の活用ルール
- 語幹にパッチムがある場合→語幹+습니다(スムニダ)
- 語幹にパッチムがない場合→語幹+ㅂ니다(ムニダ)
「仮定(~ば)」の活用ルール
- 語幹にパッチムがある場合→語幹+으면(ウミョン)
- 語幹にパッチムがない場合→語幹+면(ミョン)
「먹다 (食べる)」の場合は語幹「먹(モク)」にパッチムがあるので、「먹습니다(モクスムニダ)」「먹으면(モグミョン)」
「가다(行く)」という動詞の場合は語幹「가(カ)」にパッチムがないので「갑니다(カムニダ)」「가면(カミョン)」となります。
パッチムの有無で後ろの単語の形が変わるケースは韓国語ではよくあります。
特に助詞を使う場合に多く、覚えておくととても役に立ちますよ。
以下では、よく使う助詞を一覧でご紹介しています。
また、ハムニダ体の作り方については、以下の記事で詳しく説明しています。
語幹の形に関わらず常に同じ形のもの
もう一つは語幹の形に関わらず常に同じ形のパターンで「否定(~ない)」、「願望(~たい)」、「勧誘(~う) 」の3つでしたね。
これらは語幹の母音やパッチムの有無によって形が変わることはありません。
それぞれの活用ルールは以下になります。
否定:「~ない」 願望:「~たい」 勧誘:「~う 」 |
語幹+지 않다 語幹+고 싶다 語幹+자 |
「먹다(食べる)」の場合、
否定:「~ない」 願望:「~たい」 勧誘:「~う 」 |
먹다(食べる)+지 않다(~ない) → 먹지 않다(食べない) 먹다(食べる)+고 싶다(~たい) → 먹고 싶다(食べたい) 먹다(食べる)+자(~う) → 먹자(食べよう) |
となるわけです。
「否定(~ない)」には「語幹+지 않다(チ アンタ)」の形の他に「안(アン) + 動詞」という形もあります。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
動詞活用一覧表
最後に、よく使う基本的な動詞の活用を一覧表にしておきます。
※スマホの方は→方向にスクロール出来ます。
基本形 | 丁寧(ヘヨ体) | 丁寧(ハムニダ体) | 過去形 | 命令形 | 否定形 | 願望 | 勧誘 |
가다 行く |
가요 行きます |
갑니다 行きます |
갔다 行った |
가라 行け |
가지 않다 行かない |
가고 싶다 行きたい |
가자 行こう |
오다 来る |
와요 来ます |
옵니다 来ます |
왔다 来た |
오라 来い |
오지 않다 来ない |
오고 싶다 来たい |
오자 来よう |
만나다 会う |
만나요 会います |
만납니다 会います |
만났다 会った |
만나라 会え |
만나지 않다 会わない |
만나고 싶다 会いたい |
만나자 会おう |
받다 受ける |
받아요 受けます |
받습니다 受けます |
받았다 受けた |
받아라 受けろ |
받지 않다 受けない |
받고 싶다 受けたい |
받자 受けよう |
먹다 食べる |
먹어요 食べます |
먹습니다 食べます |
먹었다 食べた |
먹어라 食べろ |
먹지 않다 食べない |
먹고 싶다 食べたい |
먹자 食べよう |
보다 見る |
봐요 見ます |
봅니다 見ます |
봤다 見た |
보아라 見ろ |
보지 않다 見ない |
보고 싶다 見たい |
보자 見よう |
읽다 読む |
읽어요 読みます |
읽습니다 読みます |
읽었다 読んだ |
읽어라 読め |
읽지 않다 読まない |
읽고 싶다 読みたい |
읽자 読もう |
마시다 飲む |
마셔요 飲みます |
마십니다 飲みます |
마셨다 飲んだ |
마셔라 飲め |
마시지 않다 飲まない |
마시고 싶다 飲みたい |
마시자 飲もう |
가르치다 教える |
가르쳐요 教えます |
가르칩니다 教えます |
가르쳤다 教えた |
가르쳐라 教えろ |
가르치지 않다 教えない |
가르치고 싶다 教えたい |
가르치자 教えよう |
빌리다 借りる |
빌려요 借ります |
빌립니다 借ります |
빌렸다 借りた |
빌려라 借りろ |
빌리지 않다 借りない |
빌리고 싶다 借りたい |
빌리자 借りよう |
배우다 学ぶ |
배워요 学びます |
배웁니다 学びます |
배웠다 学んだ |
배워라 学べ |
배우지 않다 学ばない |
배우고 싶다 学びたい |
배우자 学ぼう |
まとめ
いかがだったでしょうか?
動詞の活用の基本ルールと最も簡単な覚え方についてお伝えしました。
今日お伝えした内容を以下に簡単にまとめておきますね。
-
- 韓国語の動詞の活用の基本ルールは「語尾」が変化すること。
- 韓国語の動詞の変化のパターンは以下の2パターン。
語幹の形よって語尾の形が変化するもの
語幹の形に関わらず常に同じ形のもの
-
- 語幹の形よって語尾が変化するのは以下の2パターン
語幹の最後の母音の影響を受けるもの
語幹のパッチムの影響を受けるもの
韓国語は形容詞の活用も動詞と同じ変化をします。
動詞の活用を習得できたら、形容詞も覚えてみてくださいね。
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