韓国語の連音化とは?発音変化の基本ルールと例外をマスターしよう!

韓国語の連音化

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いくつかある韓国語の発音変化の中でも、最も頻繁に出てくるのが「連音化」。

連音化とは簡単に言えば「発音がつながること」です。

 

連音化は難しくない発音変化ですが、基本的なルール以外にもいくつか例外があります。

今回は、連音化の基本的なルールと、例外的な連音化のパターンまでをお伝えしていきたいと思います。

 

連音化がわかるようになれば、「知っているはずの単語も発音が変化して聞き取れない」という状況がなくなりますよ!

 

韓国語の連音化とは?条件と基本ルール

韓国語の連音化とは、冒頭にも話した通り「発音がつながること」です。

もう少し細かく言うと、前の文字の子音と後ろの文字の母音が連結して1音になる発音変化のこと。

連音化は韓国語だけではなく、例えば英語などでも起こっています。

 

nice to meet youナイストゥー ミーチュー(はじめまして)」という英語を見てみると、「meet you」は「ミート ユー」ですが「ミーチュー」と発音しますね。

これが連音化(発音がつながること)です。

 

韓国語で連音化が起こるのには条件があり、それは以下の2つになります。

  • 前の文字がパッチム(終声)を持つものである。(パッチムで終わる)
  • 直後の文字の初声が母音である。(ㅇで始まる)

 

1つ例をあげると、「한국어ハングゴ(韓国語)」という単語。

2つ目の「グク」はパッチムで終わり、3つ目の「」は母音で始まっていますね。

連音化させずに読んだ場合、「ハングクオ」となりますが、「グク」と「」が連音化するため正しい発音は「ハングゴ」になります。

 

連音化する時のルールは、前の文字のパッチムが直後の文字の「ㅇ」の位置に移動して母音とひっつきます。

連音化の実例

한국어ハングゴ(韓国語)」の場合は、パッチム「キヨク」が「」とひっついて「」となりました。

 

以下、いくつか連音化を起こす単語例を記載しておきますので、参考にしてくださいね。

韓国語 連音化前の発音 連音化 連音化語の発音
단어
単語
タン+ ㄴ(n) + 다너タノ
월요일
月曜日
ウォル+ 요일ヨイル ㄹ(l) + リョ 워료일ウォリョイル
독일
笑い
トク+ イル ㄱ(g) + 도길トギル

 

ここまで連音化の基本条件とルールについてお伝えしました。

次に、連音化の例外パターンについてお伝えしていきます。

 

連音化の例外パターン「ㅇ」と「ㅎ」

ハングルのパッチムの中で例外的に連音化を起こさないパッチムがあります。

それが「イウン」と「ヒウッ」です。

 

パッチムが「イウン」の場合

パッチムが「イウン」の場合は、その後の初声に母音が来ても連音化しません。

パッチム「イウン」も、その後の母音もそれぞれでそのまま発音します。

イウンの連音化

 

パッチムが「ヒウッ」の場合

パッチムが「ヒウッ」の後に母音が来る場合は「ヒウッ」は発音しません。

これをヒウッの無音化」と言います。

その後の母音はそのまま発音します。

ヒウッの連音化

 

韓国語の文章ではどこまで連音化されるの?

ここまでは個々の単語単位での連音化だけをご紹介してきましたが、「長い文章になったらどこまで連音化されるの?」というのは疑問ですよね。

実は連音化というのは文法的なルールというよりは、韓国人にとって「連音化した方が話しやすい」ために自然と起こっているといった方が正しいんですね。

 

なので、言ってしまえば「連音化はしてもしなくても良い(通じる)」ということ。

しかし、そう言ってしまうと勉強する方にとっては元も子もないですよね(笑)

そこで、実際に韓国人が話す時に基本的には連音化が起こっている代表的なものについていくつかご紹介しておきますね。

 

助詞や指定詞の連音化

まずは、文章の中で最も使う頻度が高い「〜が、〜は、〜を」などの助詞です。

この3つの助詞の韓国語はそれぞれ以下になります。

日本語 ハングル パッチムの有無
〜は
ウン 有り
ヌン 無し
〜が
有り
無し
〜を
ウル 有り
ルル 無し

 

これらは3つとも前につく名詞のパッチムの有無で使い分けられますが、パッチムがある場合は全て初声が母音(ㅇ)になります。

チェク(本)」という単語を使ってそれぞれの例文を見てみましょう。

책은 재미있어요チェグン チェミイッソヨ. 本は面白いです。
책이 어디에 있어요チェギ オディエ イッソヨ? 本がどこにありますか?
책을 좋아해요チェグル チョアヘヨ. 本が好きです。

どの助詞も「チェク(本)」のパッチム「キヨク」とひっついて連音化していますね。

これらの他にも色々な助詞があります。よく使う助詞を一覧でご紹介していますので、よければご覧ください。

 

また、名詞に付いて「〜です」という意味を表す指定詞「이다イダ」との組み合わせもよく使う表現です。

指定詞の前の名詞にパッチムがある場合も連音化します。

이게 책이에요 イゲ チェギエヨ これは本です。(ヘヨ体)
이게 책입니다 イゲ チェギムニダ これは本です。(ハムニダ体)

 

ヘヨ体 ハムニダ体とは

「ヘヨ体」「ハムニダ体」というのは、動詞や形容詞などの語尾を「〜です、ます」という丁寧な表現に変える活用法。ヘヨ体は語尾を「〜」という形に、ハムニダ体は「〜ㅂ니다/습니다ムニダ スムニダ」という形に変えます。

ex.ヘヨ体とハムニダ体の例

ヘヨ体とハムニダ体の例

 

 

「ヘヨ体」と「ハムニダ体」の作り方にはルールがあります。詳しく知りたい方は各記事をご覧ください。

 

形容詞・動詞の「〜です、ます」の連音化

もう一つ、よく使う文法に動詞・形容詞の活用があります。

最も基本的な動詞と形容詞の活用は「〜です、ます」という語尾を付ける「ヘヨ体」と「ハムニダ体」です。

「ヘヨ体」と「ハムニダ体」については先ほどもご紹介しましたが、動詞・形容詞の場合は「ヘヨ体」の場合に連音化が起こります。

 

動詞・形容詞のヘヨ体の作り方は以下のルールに従います。

  • 動詞や形容詞の語幹+「아요アヨ」もしくは「어요オヨ
  • 語幹の最後の母音が「」もしくは「」の場合は「아요アヨ」、それ以外は「어요オヨ」を付ける。

아요アヨ」も「어요オヨ」も初声が母音のため、動詞の語幹にパッチムがあると連音化します。

例として「먹다モクタ(食べる)」という動詞の場合、語幹の「モク」に「어요オヨ」を付けて「먹어요モゴヨ」となります。

 

パッチムが2文字(ダブルパッチム)の場合の連音化

パッチムの文字が2つあるもの、いわゆるダブルパッチムの場合も連音化のルールがあります。

その前に、まずダブルパッチムの単語の発音の基本ルールを見ておきましょう。

  • 子音は2つあるが、基本的に読むのは1つだけ
  • 子音の組み合わせで、どちらを読むかが決まっている

ダブルパッチムの種類と読み方は以下の一覧です。

発音 左の文字を読むダブルパッチム 代表的な単語 右の文字を読むダブルパッチム 代表的な単語
n ㄵ,ㄶ 앉다アンタ(座る),괜찮다ケンチャンタ(大丈夫な)
r ㄼ,ㄽ,ㄾ,ㅀ 여덟ヨドル(8),핥다ハルタ(舐める),싫다シルタ(嫌がる)
k モク(役目) 읽다イクタ(読む)
p 없다オプタ(ない、いない) 읊조리다オプチョリダ(吟ずる)
m 젊다ジョムタ(若い)

 

一方、ダブルパッチムは連音化する場合、子音2つをどちらも読みます。

앉다アンタ(座る)」に「〜ます」の「아요アヨ」をつけた場合の発音は「앉아요アンジャヨ(座ります)」となり、
읽다イクタ(読む)」に「〜ます」の「어요オヨ」をつけた場合の発音は「읽어요イルゴヨ(読みます)」となります。

ダブルパッチムの連音化

 

韓国語の連音化まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、韓国語の発音変化の中でも最も頻繁に出てくる連音化の基本ルールと様々なパターンについてお伝えしました。

最後に連音化のポイントについてまとめておきたいと思います。

  • 連音化とは発音がつながること
  • 連音化が起こる条件は以下の2つ
  • 前の文字がパッチムで終わる
  • 直後の文字の初声が母音である。(ㅇで始まる)
  • 連音化の基本ルールはパッチムと直後の母音が引っ付くこと
  • パッチムに「イウン」と「ヒウッ」がきた場合は例外的に連音化しない
  • 助詞・指定詞は連音化する
  • 動詞・形容詞のヘヨ体「」「」も連音化する
  • ダブルパッチムの連音化は2文字とも読む

 

連音化はパッチムと母音によって起こる発音変化でした。

韓国語の発音変化にはパッチムと子音によって起こる発音変化も存在します。
連音化がマスターできたら、その他の発音変化にも挑戦してみてくださいね。

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