韓国語の発音を徹底マスター!ハングル文字の読み方を一覧で解説!
語学の習得をする時に、誰もがぶつかるのが発音の壁。
学校で英語を勉強する時に、発音が難しくて挫折した経験がある方も少なくないのではないでしょうか?
しかし、韓国語は英語やその他の言語に比べると日本人にとっては発音がマスターしやすい言語。
その理由は、日本語と韓国語の発音の仕組みが似てるからです。
もちろん、外国語ですから全く同じというわけではありませんが、幾つかのポイントさえ押さえれば必ずマスターできます。
発音が習得出来るかどうかでその後の韓国語の伸びしろが左右されますので、ぜひここでコツをつかんでおいてくださいね!
韓国語の文字と発音!ハングルの仕組みと読み方を知ろう
ハングルとは韓国語の文字の事です。
ハングルは一見難しい暗号のように見えるかもしれませんが、実はローマ字と同じ構造なので難しくありません。
例えばローマ字の「KA」は子音「K」と母音「A」を組み合わせて「KA(カ)」と読みますよね。
ハングルにも子音と母音があり、組み合わせて1つの文字になります。
上の例では「ㄱ」が子音「K」の音を持ち、「ㅏ」が母音「A」の音を持つので「KA(カ)」になります。
これが韓国語の発音のルールです。
このようにハングルの子音と母音の文字と発音をそれぞれ覚えれば、すぐに読めるようになります。
それでは、具体的にハングルの子音と母音の種類と読み方、発音をみていきましょう。
韓国語の母音と子音の読み方と発音
韓国語の母音は「基本母音」が10個あります。
以下は、基本母音のハングルと発音記号(ローマ字)、そして発音音声です。
※スマホの方は→方向にスクロール出来ます。
ハングル | ㅏ | ㅑ | ㅓ | ㅕ | ㅗ | ㅛ | ㅜ | ㅠ | ㅡ | ㅣ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発音記号 | a(ア) | ya(ヤ) | c(オ) | yc(ヨ) | o(オ) | yo(ヨ) | u(ウ) | yu(ユ) | ω(ウ) | i(イ) |
発音音声 |
基本母音の中で、日本語の発音と少し違うのが赤色の文字のものです。
ㅓ【c(オ)】は日本語の「オ」よりも口を縦に大きく開けて「オ」と発音します。「ア」を発音する時の口の形で「オ」と言うイメージです。
ㅕ【yc(ヨ)】も口を縦に大きく開けて出す「ヨ」になります。
ㅡ【ω(ウ)】は口を横に広げて「ウ」と発音します。「イ」を発音する時の口の形で「ウ」と言うイメージです。
その他の母音は基本的に日本語のカタカナ読みとほぼ同じです。
一方、基本子音は以下の9個になります。
※発音音声は各子音と母音「ㅏ(ア)」を合わせた音になっています。
※スマホの方は→方向にスクロール出来ます。
ハングル | ㄱ | ㄴ | ㄷ | ㄹ | ㅁ | ㅂ | ㅅ | ㅇ | ㅈ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発音記号 | k,g | n | t,d | r,l | m | p,b | s | 無音 | t∫ |
発音音声 |
韓国語の基本子音は日本語のカタカナで「カ・ナ・ダ・ラ・マ・パ・サ・ア・チャ」と言ってもほぼ発音は通じます。
子音「ㅇ」は母音単体で「ア(아)・ヤ(야)・オ(어)・・・」と発音する時につける子音のため「無音」になります。
基本子音と基本母音の組み合わせ一覧表を「半切表(カナタラ表)」と呼び、日本語の「50音表」のようなものになります。
実は、基本母音以外に「合成母音」、基本子音以外に「激音」「濃音」などの種類があるのですが、少し発音が難しいところもあるので以下の記事で動画付きで解説しています。
より詳しく韓国語の文字と発音について知りたい方はこちらの記事もぜひご覧くださいね。
韓国語のパッチムと発音変化
韓国語の発音習得の大きなポイントになるのが「パッチム」です。
ここでは、パッチムとは何か、またパッチムの発音のポイントを解説していきます。
パッチムとは?
韓国語の仕組みはローマ字と同じで「子音」と「母音」の組み合わせでした。
日本語には「子音+母音」の組み合わせしかないのですが、実は韓国語には「子音+母音+子音」という組み合わせが存在します。
この時の最後にくる「子音」が「パッチム(別名では終声)」です。
上の例の場合、発音記号で書くと「mal」です。
日本語には「子音だけで発音する」という事が無いので、最初は少しとまどうかもしれませんが、理屈が分かればすぐにマスター出来ます。
パッチムに使われる子音の数は全部で16個あるのですが、発音は実は以下の7種類だけに絞られます。
発音の種類 | ㄱ【k】 | ㄷ【t】 | ㅂ【p】 | ㄴ【n】 | ㅁ【m】 | ㅇ【ŋ】 | ㄹ【r】 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
パッチムの子音 | ㄱ,ㅋ,ㄲ | ㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎ | ㅂ,ㅍ | ㄴ | ㅁ | ㅇ | ㄹ |
更にこれらの発音のルールは大きく3つのグループに分けることが出来ます。
具体的なパッチムの発音は以下の記事でわかりやすくまとめていますので、こちらをご覧ください。
パッチムの発音変化
パッチムの発音のもう一つのポイントになるのが「発音変化」です。
パッチムを持つ文字を単体で読む時には先ほど説明したように「7種類の発音」に絞られました。
しかし、パッチムの発音は「その直後にくる文字の影響を受けて変化する」という特徴があるのです。
パッチムの発音変化は細かく分けると全部で8つ程あるのですが、その中でもよく使うのが以下の4つです。
- 連音化・・・パッチムの直後に母音がくると、パッチムの子音と母音がくっつく
- 鼻音化・・・「ㄱ、ㄷ、ㅂ」パッチムの後にㄴ、ㅁから始まる文字が来ると、パッチムがそれぞれㅇ、ㄴ、ㅁ(鼻音)に変化する
- 激音化・・・「ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅈ」パッチムの後にㅎが続く場合は、それぞれのパッチムの激音「ㅋ、ㅌ、ㅍ、ㅊ」に変化する
- 濃音化・・・「ㄱ、ㄷ、ㅂ」の音のパッチムの後に「ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅅ、ㅈ」が続く場合、「ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅅ、ㅈ」が濃音「ㄲ、ㄸ、ㅃ、ㅆ、ㅉ」に変化する
ここでは最も簡潔に概略をお伝えしましたが、文章で見てもチンプンカンプンですよね。
それぞれの発音変化について、具体的な例をあげながら各記事でわかりやすく解説していますので、そちらを見ていただければと思います。
韓国語の発音上達に役立つ練習法とアプリ・本
最後に、実際韓国語の発音を上達させるためのおすすめの練習方法やアプリ、本をご紹介します。
発音練習で意識すべき4つのコツ
韓国語の発音練習をする時に意識すると良い4つのコツは以下の通りです。
- 発音のルールをしっかり理解する
- 音声や動画を何度も見たり聴いたりする
- 口を大きく開けて発音する
- 韓国人に聴いてもらう
1つ目は「発音のルールをしっかり理解する」事です。
外国語を習得する時には、母国語と違って音を聞くだけでマスターするのは非常に難しいです。
韓国語の文字であるハングルと発音の仕組みやルールをしっかり覚えた上で、発音練習をするのが効果的です。
発音のルールが理解できたら、次に音声や動画を見ながら実際に声に出して練習してみましょう。
最初は口の形や動きもわからないので、出来れば動画を見ながら練習する事をオススメします。
当サイトでも解説動画をアップしていますので、ぜひご活用ください。
発音する時のポイントは「大きく口を開けること」です。
韓国語は日本語と違ってはっきり強く発音することが多い言葉。
自分では「口を開けている、大きな声を出している」と思っていても意外とゴニョゴニョ言ってしまっている事が多いのです。
最後に、可能であれば韓国人に実際に聴いてもらいましょう。
日本人と交流したいと思っている韓国人は意外と多く、韓国語の勉強をしていると伝えると喜んで助けてくれる事も多いです。
最近ではオンラインで相手を探す事も出来ますから、いちいち何処かに出向かなくても家でつなぐ事も出来ますよ!
発音練習に役立つアプリ・本
初心者におすすめの発音練習用アプリは「LingoDeer」。
基本的な母音や子音は、発音だけでなく文字の詳しい解説まであるので、一緒に覚える事ができます。
また、基本単語がクイズ形式で覚えられる構成になっており、初心者には楽しみながら覚える事ができますよ。
答えを選択するとネイティブの発音も同時に確認できて便利です。
一方、発音関連の書籍だと以下がオススメ。
基本的なハングルの発音は音声や動画などでもある程度マスター出来ますが、発音変化は少しルールを理解する事が必要です。
著者の「前田真彦」先生は韓国語の発音変化を分かりやすく解説するプロ。
一冊手元に置いとけば分からなくなった時にも確認できますよ!
韓国語の発音まとめ
今回は、韓国語の基本的な読み方と発音、発音変化までご紹介しました。
お伝えした内容のポイントをまとめておきます。
- ハングルは韓国語の文字の事
- ハングルの仕組みはローマ字と同じ
- 韓国語の基本母音は10個、基本子音は9個
- 「子音+母音+子音」の組み合わせの最後の子音を「パッチム」と呼ぶ
- パッチムの発音は7種類に絞られるが、発音変化がある
発音はとても大切ですが、あまりに発音に神経質になりすぎて勉強を諦めてしまうケースも少なくありません。
「間違えても大丈夫」というくらいのスタンスで、発音の基本を習得したら初級の勉強を進めていってくださいね。
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