韓国語に濁音はない?4つのハングル子音の発音ルールと見分け方を学ぼう

韓国語の濁音化

韓国語を勉強していると、よくこういう問題にぶつかります。

「この発音はカ(ka)なのか、ガ(ga)なのか」

「これはパ(pa)なのか、バ(ba)なのか」

そして、「そもそも韓国語に濁音ってあるのか?」という疑問に行きつきます。

 

実は韓国語には日本語の「か」と「が」ように清音と濁音の明確な定義はありません。

 

しかし、日本人の耳には時に清音に聞こえ、時に濁音に聞こえるのも確か。

これは韓国語の子音の発音変化の一つ「濁音化(有声音化)」によるものです。

 

「濁音化(有声音化)」は起こる条件と対象の子音が決まったもの。

今回は、濁音化が起こる条件と子音の発音ルールについてお伝えしていきます。

 

濁音のハングルの謎を解いて、すっきりと発音できるようにしていきましょう!

 

韓国語の濁音化とは?濁音になる4つの子音と発音

濁音化とは「濁音になる」ということですね。つまりもともと濁音でないもの(韓国語では平音といいます)が濁音になると言えます。

濁音化する子音と条件について見ていきたいと思います。

濁音化する4つの子音と濁音表

まず、濁音化を起こす韓国語の4つの子音ですが、「キヨク(k)」「ティグッ(t)」「ピウプ(p)」「チウッ(tʃ)」になります。

これらが濁音化を起こすと、それぞれ「ㄱ(g)」「ㄷ(d)」「ㅂ(b)」「ㅈ(dʒ)」という発音に変わります。

母音
キヨク
平音【k】 キャ キョ キョ キュ
濁音【g】 ギャ ギョ ギョ ギュ
ティグッ
平音【t】 ティヤ ティヨ ティヨ トゥ ティユ トゥ ティ
濁音【d】 ディヤ ディヨ ディヨ ドゥ ディユ ドゥ ディ
ピウプ
平音【p】 ピャ ピョ ピョ ピュ
濁音【b】 ビャ ヒョ ビョ ビュ
チウッ
平音【ch】 チャ チャ チョ チョ チョ チョ チュ チュ チュ
濁音【dʒ】 ヂャ ヂャ ヂョ ヂョ ヂョ ヂョ ヂュ ヂュ ヂュ

 

これらの子音は語頭や文頭にある時には平音(清音)の発音になりますが、語中にある場合に濁音化されます。

それでは、次に濁音化(有声音化)が起こる条件について見ていくことにします。

 

韓国語の濁音化(有声音化)が起こる2つの条件

キヨク(k)」「ティグッ(t)」「ピウプ(p)」「チウッ(tʃ)」の4つの子音が濁音化される条件は2パターンあります。

 

条件1:母音の後に来る

まず1つ目のパターンですが、「キヨク(k)」「ティグッ(t)」「ピウプ(p)」「チウッ(tʃ)」が母音のすぐ後に来る場合、濁音化されます。

別の言い方をすると「前に来るハングルにパッチムがない場合」です。

 

母音の後に子音が濁音になる単語例を一覧で見てみましょう。

子音字 単語例 平音時の発音記号 濁音化後の発音記号 意味
キヨク(k) 고기 ko(コ) + ki(キ) kogi(コ)
ティグッ(t) 다도 ta(タ) + to(ト) tado(タ) 茶道
ピウプ(p) 부부 pu(プ) + pu(プ) pubu(プ) 夫婦
チウッ(tʃ) 제주 tʃe(チェ) + tʃu(チュ) tʃedʒu(チェヂュ) 済州

부부は同じ「부」が連続して並んでいますが、前後で発音が変わっていますね。

 

条件2:パッチム「ニウン(n)」「リウル(l)」「ミウム(m)」「イウン(ŋ)」の後に来る

濁音化が起こるもう一つのパターンは、「ニウン(n)」「リウル(l)」「ミウム(m)」「イウン(ŋ)」の4つのパッチムのすぐ後に、子音「キヨク(k)」「ティグッ(t)」「ピウプ(p)」「チウッ(tʃ)」が来る場合。

こちらも、代表的な単語例で発音変化を見てみましょう。

 

ニウン(n)」「リウル(l)」「ミウム(m)」「イウン(ŋ)」+「キヨク(k)」の単語例
終声の子音 単語例 平音時の発音記号 濁音化後の発音記号 意味
ニウン(n) 한글 han(ハン) + kɯl(クル) hanl(ハンル) ハングル
リウル(l) 딸기 ˀtal(タル) + ki(キ) ˀtalgi(タル) いちご
ミウム(m) 감기 kam(カム) + ki(キ) kamgi(カム) 風邪
イウン(ŋ) 중국 tʃuŋ(チュン) + kuk(クク) tʃuŋguk(チュンク) 中国

 

ニウン(n)」「リウル(l)」「ミウム(m)」「イウン(ŋ)」+「ティグッ(t)」の単語例
終声の子音 単語例 平音時の発音記号 濁音化後の発音記号 意味
ニウン(n) 순두부 sun(スン) + tubu(トゥブ) sundubu(スンドゥブ) おぼろ豆腐
リウル(l) 돌담 tol(トル) + tam(タム) toldam(トルム) 石垣
ミウム(m) 남대문 nam(ナム) + temun(テムン) namdemun(ナムムン) 南大門
イウン(ŋ) 명동 myoŋ(ミョン) + toŋ(トン) myoŋdoŋ(ミョンン) 明洞

 

ニウン(n)」「リウル(l)」「ミウム(m)」「イウン(ŋ)」+「ピウプ(p)」の単語例
終声の子音 単語例 平音時の発音記号 濁音化後の発音記号 意味
ニウン(n) 준비 tʃun(チュン) + pi(ピ) tʃunbi(チュン) 準備
リウル(l) 일본 il(イル) + pon(ポン) ilbon(イルン) 日本
ミウム(m) 담배 tam(タム) + pe(ペ) tambe(タム) タバコ
イウン(ŋ) 공부 koŋ(コン) + pu(プ) koŋbu(コン) 勉強

 

ニウン(n)」「リウル(l)」「ミウム(m)」「イウン(ŋ)」+「チウッ(tʃ)」の単語例
終声の子音 単語例 平音時の発音記号 濁音化後の発音記号 意味
ニウン(n) 간장 kan(カン) + tʃaŋ(チャン) kandʒaŋ(カンヂャン) 醤油
リウル(l) 불조심 pul(プル) + tʃosim(チョシム) puldʒosim(プルヂョシム) 火の用心
ミウム(m) 감자 kam(カム) + tʃa(チャ) kamdʒa(カムヂャ) じゃがいも
イウン(ŋ) 공장 koŋ(コン) + tʃaŋ(チャン) koŋdʒaŋ(コンヂャン) 工場

 

 

韓国語の濁音の見分け方・聞き分け方

さて、濁音化する子音とパターンはわかりましたが、実際の韓国人の会話を聞きながら濁音かどうかを見分けるにはどうしたらいいでしょうか。

その答えは

「特に見分ける必要はない」

です。

 

何故かというと、元々韓国語には濁音というものがあるわけでなく、韓国人も意識して発音しているわけではないから。

濁音化以外の発音変化にも共通して言えることですが、発音変化は「韓国人が発音しやすいように自然と変化させている」ものです。

なので、濁音化させずに発音したとしても実は通じます。

 

ただ、意識はしていなくてもご紹介したパターンの単語を話す時は実際濁音になっていますから、出来るだけ濁音として覚えて発音したほうがネイティブっぽさは出ると思います。

韓国人が発音している音を参考に、ご紹介したパターンに当てはまるものがあれば濁音として覚えるようにしましょう。

 

韓国語の濁音化まとめ

今回は、韓国語の発音変化の1つ「濁音化(有声音化)」について、お伝えしました。

お伝えした内容を簡単にまとめておきたいと思います。

  • 韓国語の濁音化(有声音化)とは、平音が濁音に変化すること
  • 濁音化する子音は「キヨク(k)」「ティグッ(t)」「ピウプ(p)」「チウッ(tʃ)」の4つ
  • 濁音化の条件(パターン)は以下の2つ1.母音のすぐ後に来る場合
    2.「ニウン(n)」「リウル(l)」「ミウム(m)」「イウン(ŋ)」の4つのパッチムのすぐ後に来る場合

 

韓国人にとって濁音かどうかというのはそこまで大きい問題ではありません。

実は、韓国人には「平音」「激音」「濃音」の違いの方が大きく影響します。

その他の発音変化である、「激音化」「濃音化」についてもぜひ学んでおきましょう。

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