韓国語で「お母さん」は「オモニ・オンマ」!お父さんのハングルは?
韓国語でお母さんを意味する言葉は「オモニ」と「オンマ」、お父さんは「アボジ」と「アッパ」です。
どれも韓国ドラマでよく聞くので、一度は聞いたことがあると思います。
ところで、「お父さん」「お母さん」の呼び方がなぜ2つずつあるの?どう違うの?と思っている方も実は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は韓国語の「お父さん」「お母さん」の単語と意味、使い方を徹底解説したいと思います。
「お父さん」「お母さん」の呼び方と背景を知ることで、韓国ドラマを見る時により一層理解が深まること間違いなしですよ!
お母さんの韓国語と意味・発音
韓国語で「お母さん」は「オモニ」と「オンマ」の2つで、ハングルではそれぞれ「어머니」「엄마」と書きます。
この2つの単語の違いは何でしょう?
簡単に言うと
- 엄마・・・子供が母親を呼ぶ時の呼び方
- 어머니・・・成人した大人が母親を呼ぶ時の呼び方
です。
つまり「엄마」は「ママ」というニュアンスの単語になります。
ざっくり言うとこのように分けられるのですが、実際は成人した女性でも自分の母親を「엄마」と呼ぶ人は意外と多いです。
男性の場合は「엄마」と呼ぶとちょっと精神年齢が低く見られてしまいがちなので、基本的に大人になると「어머니」と呼んでいます。
発音は「어머니」はカタカナをそのまま読めば通じます。
一方「엄마」は「엄」がパッチムを持つ文字。
パッチムというのは、ハングル文字の「子音+母音+子音」の組み合わせで、最後にくる「子音(終声)」の事を指します。 ex.パッチムを持つ文字
パッチムの種類や発音については以下の記事で詳しく解説していますので、知りたい方はこちらをご覧ください。
「엄」は「ㅁ」パッチムを持っているので、カタカナでは「ン」という表記ですが、実際は子音【m】の音。
上唇と下唇が重なった時に出る音になります。
以下に音声をアップしておきますので、参考にしてください。
「엄마」の発音音声
「어머니」の発音音声
「◯◯のお母さん」と「お母様」の言い方
自分の母親以外に「誰々のお母さん」と言う場合に「◯◯어머니」「◯◯엄마」という言い方があります。
例えば名前が「지형」だった場合「ヂヒョンのお母さん」は「지형어머니」「지형엄마」です。
また、恋人のお母さんに会いに行った場合などに「お母さん」と呼ぶ時は「お母様」と呼びます。
韓国語で「お母様」という単語は「어머님」。
日本では「お母様」というとかなり丁寧な表現なので「お母さん」と呼ぶ方が多いかと思いますが、韓国は敬意を払って「お母様」と呼ぶのが一般的です。
もう一つ、韓国語で特徴的なのが「私のお母さん」という言い方。
「私たちの」という意味の「우리」を使って、「우리어머니」「우리엄마」という言い方をします。
「私の」という韓国語には「저의」「나의」などがありますが、家族の絆が強い韓国ではよく「우리〜」という表現をするので、知っておくと役に立ちますよ!
「어머님」の発音音声
「우리어머니」の発音音声
「우리엄마」の発音音声
お父さんの韓国語と意味・発音
韓国語で「お父さん」は「アボジ」と「アッパ」の2つで、ハングルではそれぞれ「아버지」「아빠」と書きます。
この2つの単語の違いは「お母さん」の呼び方と同じです。
- 아빠・・・子供が父親を呼ぶ時の呼び方
- 아버지・・・成人した大人が父親を呼ぶ時の呼び方
になります。
「아빠」は「パパ」というニュアンスの単語になります。
「엄마」の場合と同じく、成人した女性でも自分の父親を「아빠」と呼び続ける人も多いです。
男性の場合は小さい頃は「아빠」と呼ぶものの、基本的に大人になると「아버지」と呼びます。
発音は「아버지」はカタカナをそのまま読めば通じます。
一方「아빠」の「빠」は韓国特有の「濃音」。
濃音は少し詰まったような音で小さい「ッ」を入れるのがコツ。
以下に音声をアップしておきます。
「아빠」の発音音声
「아버지」の発音音声
「濃音」の発音については、以下の記事で動画付きで解説していますので、ご参考ください。
韓国語で「お父様」という単語は「아버님」。
「私のお父さん」は「우리아버지」「우리아빠」と言います。
「아버님」の発音音声
「우리아버지」の発音音声
「우리아빠」の発音音声
義理の「お母さん」「お父さん」の韓国語は?
義理のお母さんとお父さんのハングルもそれぞれ別に存在しています。
日本語 | 韓国語 | 発音 | |
---|---|---|---|
妻からみて | 夫の母親 | 시어머니 | |
夫の父親 | 시아버지 | ||
夫からみて | 妻の母親 | 장모님 | |
妻の父親 | 장인오른 |
これらは義理の親を表す正式な単語ですが、実際はお互いの親を呼ぶ時は「어머님」「아버님」と呼びます。
ちなみに「ご両親」という韓国語は「부모님」と言います。
「お母さん」「お父さん」の韓国語を使った例文
最後に、「お母さん」「お父さん」という単語を使ったよく使う例文をご紹介します。
お母さんと一緒にショッピングに行きます
어머니하고 같이 쇼핑하러 가요. |
お母さんへ手紙を書きました
엄아께 편지를 썼어요. |
パパと一緒に旅行に行きます
아빠랑 같이 여행해요. |
韓国語で「〜と」や「〜に(へ)」を意味する助詞は複数あり、それぞれ使い方が異なります。
以下の記事で詳しく解説しています。
韓国語の「お母さん」「お父さん」まとめ
今回は韓国語の「お母さん」「お父さん」のハングルと使い方をご紹介しました。
以下に、今回お伝えした内容を簡潔にまとめておきますね。
- 「어머니」は成人が母親を呼ぶ時に使い、「엄마」は「ママ」という呼び方
- 「아버지」は成人が父親を呼ぶ時に使い、「아빠」は「パパ」という呼び方
- 「私の お母さん、お父さん」という時は「우리」を使う
- 義理の「お母さん」は「시어머니 (夫側)」と「장모님(妻側)」
- 義理の「お父さん」は「시아버지 (夫側)」と「장인오른(妻側)」
- 「ご両親」は韓国語で「부모님」
韓国は、親子関係の中に礼節がありながらも、一方で「우리」文化に象徴される愛情の深い国。
「お母さん」「お父さん」の様々な呼び方と韓国の文化的背景を知って、うまく使い分けてくださいね!
韓国での家族間でのお互いの呼び方は様々。
以下で代表的なものをご紹介していますので、気になるものがあればぜひご覧下さいね。
4件のコメントがあります