「先生」は韓国語で何?ハングルの発音と「◯◯先生」の呼び方解説!
「先生」は韓国語で「선생님」と言います。
韓国でも学校の先生以外にも「お医者さん」など「先生」と呼ぶ対象は様々です。
そこで今回は様々な「先生」の韓国語の呼び方や使い方などをまとめてご紹介します!
日本とはちょっと違った「先生」の使い方を覚えると、韓国語の表現も広がりますよ!
「先生」の韓国語のハングルと意味・発音
「先生」はハングルで書くと「선생님」。
実は「先生」に当たる部分は「선생」で「님」は「〜様」という敬称になります。
この「님」は「先生」だけでなく、「社長(사장님)」や「部長(부장님)」など、目上の人への敬称として使います。
「님」を付ける単語は以下の記事で色々とご紹介していますので、よければご覧ください。
「선생」は「先生」という漢字からできた漢字語です。
韓国語には、元々漢字として存在していたものをハングル文字に置き換えて作られた「漢字語」と、韓国語独自の単語として作られた「固有語」が存在します。
韓国語の単語の7~8割は漢字語と言われており、日本語の漢字の音読みと非常に発音が似ている単語も多く、単語力を増やすのにとても有効です。
漢字語の例
야구・・・野球、교실・・・教室、약속・・・約束 など
漢字語を利用したボキャブラリーの増やし方を以下の記事でご紹介しています。
「선생님」は発音が少し難しい単語。
2つの「ン」の音がカタカナでは同じ「ン」ですが実際には異なります。
1つ目の「ン」は「ㄴ」パッチムで「n」の音。下を上下の歯の間に挟んで出すのがコツです。
2つ目の「ン」は「ㅇ」パッチムで、鼻に抜けていく音になります。
パッチムとは、ハングル文字が「子音(初声)+母音(中声)+子音(終声)」の組み合わせの時、最後にくる「子音(終声)」の事を指します。 ex.パッチムを持つ文字
パッチムの種類や発音について以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「선생님」の発音音声をあげておきますので、参考にしてみてください。
「선생님」の発音音声
「私の先生」という呼び方は?
韓国語では「私の先生」という呼び方が2種類あります。
1つは「나의 선생님」。
これは文字通り「私の」を意味する「나의」を使った呼び方になります。
「ナエ」は省略して「내」とも言います。
もう一つは「우리 선생님」。
「우리」は「私達」という意味の単語ですが、韓国人はよく「私の〜」という時に「우리」を使います。
「皆で一緒に共有する」という韓国特有の「ウリ文化」が言葉の端々で見え隠れしているんですね。
どちらを使っても問題ありませんので、覚えておきましょう。
略した「先生」の呼び方は?
「선생님」を略して「쌤(샘) 」と呼ぶことも多いです。
表記は「쌤 」でも「샘」でも問題ありません。
略して呼ぶくらいですから、先生との関係が親しいことを表しています。
先生に向かって「쌤 」と直接呼ぶことはあまりなく、「先生が〜」と人と話す時に「쌤 」を使って話したりしますね。
ex.쌤이 오늘 안 오신대. 先生今日は来られないって。 |
様々な「◯◯先生」の呼び方をご紹介
学校の先生以外に「선생님」を使って呼ぶ代表的な職業の人を一覧にまとめました。
学校の先生を敢えて他の「先生」と区別して言う場合は「학교 선생님」と呼びます。
日本語 | 韓国語 |
---|---|
学校の先生 | 학교 선생님 |
保育園の先生 | 어린이집 선생님 |
幼稚園の先生 | 유치원 선생님 |
小学校の先生 | 초등학교 선생님 |
中学校の先生 | 중학교 선생님 |
高校の先生 | 고등학교 선생님 |
塾の先生 | 학원 선생님 |
医者の先生 | 의사선생님 |
大きく分けると「教育系」と「病院系」に分けることができます。
「学校」の「先生」の呼び方
学校の先生のことは基本的に皆「선생님」と呼びます。
ただ、「幼稚園・保育園」や「小・中・高」の区別をする場合は「선생님」の前にそれぞれの単語を付けます。
その他、校長先生は「교장 선생님」教頭先生は「교감 선생님」です。
一方、日本では大学でも「先生」と呼びますが、韓国では大学の場合は「선생님」を使いません。
大学の先生は「교수님(教授)」と呼びます。
「病院」の「先生」の呼び方
病院の医師のことは「의사 선생님」と呼びます。
「お医者さん」以外に病院で「先生」と付けて呼ぶ事があるのは看護師さんで「간호사 선생님」。
「간호사 선생님」は少し大げさなので「간호사님」という呼び方や、少し親しみを込めて「간호사 언니 / 간호사 누나」と呼ぶこともあります。
「언니 / 누나」は「お姉さん」という親しみを込めた呼び方。
それぞれの使い方は以下の記事で解説しています。
その他「院長」という単語で「원장님」という呼び方もあります。
「先生」は敬意を込めた韓国語の呼称
最後に日本とはちょっと違う韓国ならではの「선생님」の使い方をご紹介します。
実は韓国では「美容師さん」のことを「선생님」と呼ぶことがあります。
これは韓国ならではの考え方ですが、目上の人やお世話になっている人のことを敬意を込めて呼ぶという習慣があります。
例えば食堂などで「社長」でもない店員さんに「사장님」と呼んだり、相手を持ち上げて気分良くさせてあげるのです。
「先生」もそのうちの一つ。
「선생님」は敬意を払った一つの呼称としてもよく使われる単語になります。
「先生」と一緒で敬意を込めて言う言葉に「스승님(師匠)」という単語もあります。
発音も「선생님」と似ているので、聞き間違わないように知っておきましょう。
「先生」の韓国語まとめ
今回は「先生」の韓国語と様々な使い方をお伝えしました。
最後にポイントをまとめておきます。
- 「先生」は韓国語で「선생님」
- 「私の先生」は「나의 선생님」「우리 선생님」の2つ
- 「先生」は略して言うと「쌤(샘) 」
- 「선생님」と呼ぶ対象は大きく分けて「教育系」と「病院系」の2つ
- 「선생님」は敬意を込めた呼称として使う場合もある
「先生」は韓国語の中でも最も基本的な単語。
使う場面も多いので、色々な使い方をマスターしてぜひ使ってくださいね!
その他、学校関連の基本単語をご紹介していますので、よければこちらもご覧くださいね。
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