「いただきます・ごちそうさま」の韓国語フレーズ!意味と発音まとめ
「いただきます」「ごちそうさま」は韓国語で「잘 먹겠습니다」「잘 먹었습니다」と言います。
ただ、韓国語の食事の言葉は日本語とちょっと違うニュアンスを持っており、一緒に食べる相手によっても言い方は変わります。
そこで今回は、「いただきます」「ごちそうさま」の韓国語フレーズと意味、使い分け方について徹底解説したいと思います。
ハングルの意味や韓国人の感覚がわかると、食事の時にもうまく表現できるようになりますよ!
「いただきます」「ごちそうさま」の韓国語の意味・発音一覧
「頂きます」「ご馳走様」の韓国語の種類と読み方・使い分けをすぐ知りたい方のために、以下で一覧にしました。
どのフレーズにも入っている「잘」は「よく」という意味の単語。
また、「먹다」が「食べる」という意味で、その後に続く表現がそれぞれ変わります。
詳しい解説・発音音声を聞きたい言葉があれば、ハングルをクリックしてご覧くださいね。
韓国語 | 意味 | 種類 | 対象 |
---|---|---|---|
잘 먹겠습니다 |
いただきます
|
最も丁寧 | 目上の人 |
잘 먹을게요 | 丁寧 | 親しい人 | |
잘 먹을게 | パンマル(タメ口) | 友達・恋人 | |
잘 먹었습니다 |
ごちそうさまでした
|
最も丁寧 | 目上の人 |
잘 먹었어요 | 丁寧 | 親しい人 | |
잘 먹었어 | ごちそうさま | パンマル(タメ口) | 友達・恋人 |
では、それぞれ解説していきたいと思います。
最も丁寧な言い方
教科書で必ず出てくる「いただきます」と「ごちそうさま」のフレーズが「잘 먹겠습니다」と「잘 먹었습니다」。
最も丁寧な表現で、目上の人や初対面の人などと食事をする時に使います。
「잘 먹겠습니다」は「〜する」という「意思」を表す「겠」に「〜です」の丁寧形「습니다」を合わせた言葉。
直訳すると「よく食べさせていただきます」という感じになります。
一方、「잘 먹었습니다」は「먹다(食べる)」の丁寧な過去形になります。
「よく食べさせていただきました」という意味で「ごちそうさまでした」になります。
動詞の過去形の作り方は以下で解説しています。
韓国語 | 発音 |
---|---|
잘 먹겠습니다 | |
잘 먹었습니다 |
親しい人への言い方
親しい間柄の人に対してもう少し日常的に使うフレーズが「잘 먹을게요」と「잘 먹었어요」。
「-ㄹ게요」も「〜するよ」と「意思」を表す表現ですが、「겠」よりも少しカジュアル。
また「잘 먹었어요」の「요」はヘヨ体と言って、こちらも「습니다」よりカジュアルな表現になります。
親しい間柄だとちょっと表現を変えて「맛있게 먹을게요(美味しくいただきます)」「맛있게 먹었어요(美味しくいただきました)」などのフレーズもおすすめです。
「美味しい」「美味しかった」などの言い方をより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
韓国語 | 発音 |
---|---|
잘 먹을게요 |
|
잘 먹었어요 |
|
タメ口での言い方
友達へのフレーズはパンマルと呼ばれるタメ口表現を使います。
「いただきます」「ごちそうさま」のパンマルは「잘 먹을게」と「잘 먹었어」。
それぞれ「잘 먹을게요」と「잘 먹었어요」から丁寧表現の「요」を除いた形です。
友達や恋人が家でご飯を作ってくれたりしたら、「잘 먹을게」「맛있게 먹을게(美味しく食べるよ)」と言ってあげましょう。
韓国語 | 発音 |
---|---|
잘 먹을게 |
|
잘 먹었어 |
「いただきます」「ごちそうさま」に対する日韓の違いを知ろう
ここまでは基本的な「いただきます」「ごちそうさま」のフレーズについてお伝えしましたが、ここでちょっと頭に入れておきたい日本と韓国での考え方の違いをお伝えします。
考え方の違い
日本では「いただきます」「ごちそうさま」という言葉の語源が「自然の恵みに感謝します」という所から来ていますよね。
なので、一人で食事をする時にも基本的に「いただきます」「ごちそうさま」と言って食べる人が多いと思います。
(どっちも言わない人も中にはいるかもしれませんが・・)
一方、韓国語の「いただきます」「ごちそうさま」という言葉にはそのような意味合いはありません。
ただ、食事を作ってくれた人や、外のお店(飲食店など)でおごってくれた人への感謝を表す言葉なのです。
そのため「겠」や「-ㄹ게요」などの意思を含んだ表現なんですね。
韓国と日本での食事の挨拶面で少し違いが出てきます。
韓国ではあまり「いただきます」を言わない?
韓国語の「잘 먹겠습니다」と「잘 먹었습니다」は人への感謝の言葉でしたね。
なので、以下のような場合は基本的に使いません。
・料理を作ってくれた人が目の前にいない
・食事をおごってくれた人が目の前にいない
一人で食べる時も習慣のように「いただきます」「ごちそうさま」という日本人からすると、何も言わずにただ食べる事に対して最初は違和感を覚える人もいるかもしれませんね。
また、逆に料理を作ってあげた人、食事をおごってあげた人も相手に感謝する訳ではないですから、「いただきます」「ごちそうさま」と言いません。
この場合は「맛있게 드세요(美味しく召し上がってください)」や「많이 먹어요(たくさん食べてください)」などのフレーズを良く使います。
飲食店で奢ってもらった時は「ごちそうさまでした」の代わりに「사 줘서 고마워(奢ってくれてありがとう)」と言ったりもします。
韓国の人が「いただきます」「ごちそうさま」と言っていないからといって「礼儀がない」などとは考えないでくださいね。
韓国では「いただきます」の時に手を合わせるの?
私たち日本人はこれまた習慣的に「いただきます」「ごちそうさま」という時に手を合わせますね。
しかし、韓国では基本的に手をあわせる事はしません。
日本では当たり前の習慣だとしても、海外では以外と違う事が多いものです。
韓国で食べる時に手をあわせる事が失礼になる事はないですが、違いがあるという事は頭に入れておきましょう。
「いただきます」「ごちそうさま」の韓国語まとめ
今回は食事の際の韓国語と使い方の違いについてお伝えしました。
最後にお伝えした内容のポイントをまとめておきます。
- 最も丁寧な「いただきます」「ごちそうさま」は「잘 먹겠습니다」と「잘 먹었습니다」
- 親しい人に対しては「잘 먹을게요」と「잘 먹었어요」
- 友達や恋人へのタメ口は「잘 먹을게」と「잘 먹었어」
- 韓国では「いただきます」「ごちそうさま」を相手に対しての感謝として使う
日本では食事のマナーの1つである「いただきます」「ごちそうさま」。
日韓での考え方や使い方の違いに最初は戸惑うかもしれませんが、感謝を表す言葉としては共通してるので、うまく使い分けてみてくださいね!