韓国語で「〜に」は?ハングルの助詞【에エ・로ロ・에게エゲ】の使い方解説
韓国語の「〜に」は「에・로・에게・한테」など様々な種類の助詞があります。
これらはそれぞれ対象(人なのか、物なのかなど)によって使い分けます。
大きく分けると以下の分類です。
- 「에」と「로」・・・場所に対する「〜に」
- 「에게」と「한테」・・・人に対する「〜に」
それでは、これら「〜に」の助詞の使い方を例文と一緒に解説していきたいと思います!
「場所」+「〜に」の韓国語「에」と「로」
「에」と「로」は場所に対して「〜に」という意味を持つ助詞です。
具体的には「〜に行く」と言う場合などに使います。
文章の形は以下のようになります。
- 「場所の名詞+에 가다」
- 「場所の名詞+로 가다」
どちらも「〜に行く」という訳になるのですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
「에」は単純に「目的地」を指すのに対して、「로」は「地域や方向」を指す意味合いが強いです。
そのため、「〜に行くバス」など進行しているものを指す時は「로」を使うことが多いです。
一方、単純に「場所」を示す「에」は、「있다(ある・いる)」と一緒に使うことで「(人・物が)〜にいる、ある」、
時間・月日などと合わせて「何時何分に」、「何月何日に」という場合にも使われます。
「에」「로」を使った例文
오늘 병원에 가요. 今日病院に行きます。 |
교토로 가는 버스를 타세요.
京都に行くバスに乗ってください。 |
열쇠가 책상 위에 있어요. 鍵が机の上にあります。 |
오전 일곱시에 일어나요. 午前7時に起きます。 |
유월 십칠일에 출산할 예정이에요.
6月17日に出産予定です。 |
「人」+「〜に」を表す「에게」と「한테」
「에게」と「한테」は人に対して「〜に」という意味を表す助詞です。
2つの違いは「에게」が文語(文章の中で使う言葉)、「한테」が口語(会話で使う言葉)になります。
また、「에게」「한테」それぞれに「서」をつけて「에게서」「한테서」とすると「〜から」という意味になります。
「에게」「한테」を使った例文
문제 원인은 그 자신에게 있다.
問題の原因は彼自身にある |
한국친구한테 문자를 보내요.
韓国の友達にメールを送ります。 |
옛날 친구에게서 편지가 왔다.
昔の友人から手紙が来た。 |
어머니한테서 연락 안 와요.
母から連絡がないです。 |
「人」+「〜に」の尊敬語「께」
目上の人に対して「〜に」と言う場合、尊敬語の「께」を使います。
少しかしこまった表現なので、ビジネスなどの場でよく使われる助詞です。
사장님께 전화 해 드려요. 社長に電話差し上げます。 |
「〜해 드려요」というのは「〜して差し上げる」という謙譲表現になります。原型は「〜해 드리다」です。
パッチムの有無で形が変わる「〜に」は「로」のみ
「〜に」の韓国語の中で前につく名詞のパッチムの有無によって形が変わるのは「로(ロ)」だけになります。
前につく名詞にパッチムがない場合はそのまま「로」をつけるだけですが、パッチムがある場合は「로」の前に「으」を入れます。
지금 직장으로 가고 있어요.
今職場に行ってるところです。 |
「에(〜に)」を使った韓国語「에는」
「〜に」の「에」に「〜は」の「는」をつけると「에는(〜には)」になります。
「에는」の前につく名詞は、「에」につく名詞「場所」「時間」「月日」などです。
백화점에는 어떻게 가요? デパートにはどうやって行きますか? |
밤 아홉시에는 자요. 夜9時には寝ます。 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「〜に」の様々な韓国語について、使い方と例文をご紹介しました。
最後に、本記事のポイントを簡潔にまとめておきたいと思います。
- 「〜に」の韓国語は「에・로・에게・한테」の4つ
- 「에」と「로」は場所に対する「〜に」として使う
- 「에」は場所以外にも時間、月日などに対する「〜に」としても使う
- 「에게」と「한테」は人に対する「〜に」として使う
- 「께」は人に対する「〜に」の尊敬語
- 「로」は前につく名詞にパッチムがあったら「으로」になる
- 「에는」は「〜には」という意味で前につく名詞は「에」と同じ
同じ「〜に」でも対象によって使うハングルが変わるため覚えるのが少し大変ですが、物に対するもの、人に対するものに分けてセットで効率的に覚えましょう。
助詞は覚えると非常に韓国語の上達につながりますが、使い分けを覚えなければならないものも多いですね。
「〜と」という意味の助詞にもいくつか種類と使い分けがあります。
以下の記事でご紹介していますので、「〜に」を学んだら「〜と」も学習してみてくださいね!