「キムジャン」とは?韓国語の意味や時期と歴史を分かりやすく解説!
「キムジャン」
は「キムチを大量につけるイベント」です。
「キムジャン」は韓国の重要な文化行事の1つ。
年一回、韓国を韓国たる国にするイベントだと言っても過言ではありません。
そんな韓国の伝統行事「キムジャン」を特集してみました!
「キムジャン」とは?韓国語や歴史をご紹介
「キムジャン」は長い冬に備えて、春先まで食べられるキムチを大量につける行事です。
「キムジャン」は韓国語で「김장」と書き、11月末~12月初旬辺りの時期に年一回行われます。
「キムジャン」の歴史の背景には、四季がはっきりしている韓国では野菜や肉類の腐敗を防ぐために塩漬けにする必要があったことがあります。
日本や中国でも漬物文化が発達していますが、韓国では唐辛子やニンニク、ショウガなどの薬味を混ぜてつける「キムチ」が発達しました。
「キムジャン」では地域の教会などに女性が集まって、大量のキムチを漬けるというのが一般的。
しかし最近ではキムチを保存しておけるキムチ冷蔵庫が現れた事で、大量のキムチを保存しておくためのキムジャンを行わない人も増えてきています。
ただ「キムジャン」は2013年にはユネスコ世界無形文化遺産に登録された「韓国の大切な文化」の1つ。
今もなお、1年を締めくくる行事として取り組む女性も少なくありません。
では、従来の「キムジャン」の内容を簡単に見てみましょう。
「キムジャン」では何をする?キムチづくりの工程を追ってみよう
「キムジャン」は大体2日間かけて行われます。
工程としては大きく分けて以下の2つ。
- 野菜(主に白菜)の下準備から塩漬け
- 薬味づくりともみこみ作業
たった2つだけという非常にシンプルな内容ですが、それぞれ見ていってみましょう。
まず白菜の下準備ですが、多い所では200~300株の白菜を1日で下処理する事もあります。
1株を半分に切って、約10時間程塩水に付けます。
2日目には塩漬けにしておいた白菜を水洗いして、水気を切り、白菜の根の部分をカット。
いよいよ「キムチ」にするための薬味をもみこむための準備が整いました。
キムチの味の決め手となるのが「양념(ヤンニョム)」と呼ばれる薬味。
ヤンニョムは地域によって作り方が様々ですが、基本的には唐辛子とニンニクや生姜などの香味野菜、塩辛などを混ぜ合わせて作ります。
大量の白菜に塗り込むための薬味づくりなので、かなりの重労働。
この薬味づくりの工程では男性の力を借りるという女性も少なくありません。
薬味が完成したら、いよいよ白菜にもみこむ作業になります。
出来上がったキムチは、以前は「ハンアリ」と呼ばれる甕に入れて土の中に埋めておくのが伝統でしたが、最近ではキムチ冷蔵庫で保管されます。
キムジャンで食べる韓国料理「ポッサム」
「キムジャン」では行事の締めくくりに韓国料理の「ポッサム」を食べます。
「ポッサム」は茹でた豚肉をスライスして食べる料理。
薬味としてキムチが欠かせません。
漬けたての美味しいキムチとポッサムを食べて、キムジャンの疲れも一気に吹き飛ぶのでしょうね。
「キムジャン」のまとめ
今回は韓国の伝統行事「キムジャン」についてご紹介しました。
キムチは韓国のソウルフード。
この時期に韓国に行く事があれば、ぜひ一度キムチづくりを体験してみてくださいね!