「あなた」の韓国語はあまり使わない?あなたの呼び方・使い方まとめ
「あなた」の韓国語はいくつか種類があります。
なぜなら韓国語では場面に応じて「あなた」の単語と使い方が変わるからです。
今回は「あなた」の韓国語の種類と使い分け方をまとめてご紹介したいと思います!
しっかり身につければ「教科書ではこう書いてたのに実際使ったら笑われた」ということが無くなりますよ!
「あなた」の韓国語一覧まとめ
「あなた」を意味する韓国語は数が多いので、まず一覧でまとめてみました。
よく使ったり聞いたりすることが多いと思われる順にしましたが、気になるものがあればハングルをクリックしてください。
韓国語 | 日本語 | 使い方 | 発音 |
---|---|---|---|
너 | 君、お前 | 日常生活 | |
당신 | あなた、お前 | 文章・歌詞・広告など | |
여보 | あなた、お前 | 夫婦間 | |
그대 | そなた、そち | 時代劇など | |
자네 | あなた、君 | 上司と部下 | |
자기 | ダーリン | 恋人・夫婦間 |
それでは、1つずつ見ていきましょう。
日常生活で使う「너」
日常生活の中で最もよく耳にする「あなた」の韓国語が「너」です。
「너」は同い年や年下の相手に対して「君」とか「お前」という意味のフランクな言葉になります。
それゆえ、言い方一つでかなりニュアンスが変わってしまう言葉。
親しみを込めた柔らかい言い方で「君、お前」と言うこともあれば、きつい口調で「야,너(おい、お前!)」「나쁜 너(悪い奴)」という使い方をすることもあります。
日常会話では「너(お前)」と呼ぶことより、「あなたが」や「あなたの」という意味の「네」という形で使うことが多いです。
「네」は「私の」を表す「내」と発音が同じなので、「네(あなたの)」を「ニ」と発音して区別しています。
「네(あなたの)」を使った例文は以下のようなものがあります。
君がやって
네가 해. |
※「僕がやるよ」は「내가 해.」になります。
お前のだよ
네 꺼야. |
※「俺のだよ」は「내 꺼야.」になります。
文章中で使う「당신」
「당신」は実は「あなた」という意味の単語として最も教科書で出てくる言葉。
そのため韓国語を勉強し始めて間もない人は「あなた」=「당신」と覚えている人が多いです。
「당신」は夫婦の間で使われる「あなた」という説明がよくされますが、実際はあまり日常会話では使われません。
「당신」は文章や歌の歌詞の中で「あなた」と言う時によく使われる単語です。
また、広告のキャッチフレーズなどで使われているのもよく目にします。
知らずに異性に対して「당신」と言うと笑われてしまうので、気をつけましょう。
夫婦間で使う「여보」
「여보」は韓国ドラマを見ていればしょっちゅう出てくる言葉なので、よく聞いたことがあるのではないでしょうか?
「여보」は夫婦でお互いに相手を呼ぶ時の「あなた」を意味する言葉。
ドラマではそこそこ年を重ねた中年夫婦くらいから使っているのをよく見ます。
語源は「여자(女性)」の「여ヨ」と「보석(宝石)」の「보」を組み合わせたとも言われています。
時代劇などで使われる「그대」
「그대」は日本語の「そなた」や「そち」というニュアンスの単語。
時代劇の韓国ドラマを見ていると「그대」が「あなた」と翻訳されていることが多いため、「あなた」と覚える人が多いかもしれません。
確かに「あなた」という意味なのですが、日常生活で使う言葉ではないということを押さえておきましょう。
目上の人が下の人に対して使う「자네」
「자네」はあまり聞いたことがない人も多いかもしれません。
「자네」は目上の人が下の人に向かって使う単語で、会社の社長が部下に対して使う場合などです。
以下の例文のような使い方をします。
君のおかげで成功したよ
자네 덕분에 성공했네. |
「덕분에」は「〜のおかげで」という意味です。
恋人に「ダーリン」と呼ぶ時の「チャギ」
「자기」は元々「自分」という意味の言葉ですが、女性が男性に甘えた感じで「자기야~」という使い方をすると「ダーリン」という意味になります。
若者の間では「여보」より「자기」を使う人が多い印象ですね。
韓国語の日常会話で「あなた」はあまり使わないって本当!?
ここまで日常的なものから文語的なものまで様々な「あなた」の韓国語をお伝えしましたが、実際のところ韓国人は名前で呼ぶことの方が多いです。
年上の人を呼ぶ時には「◯◯さん」の韓国語「〜씨」を名前に付けて呼びます。
また、ビジネスだと名前に役職をつけて呼ぶことが多いです。
「〜さん」の呼び方のルールなどは以下の記事で解説しています。
また、年下の子を呼ぶ時も「◯◯君、ちゃん」と名前で呼ぶことがほとんど。
「君、お前」という意味で「너」を親しみを込めて使うことが比較的多いくらいかなと思います。
「〜くん、ちゃん」の呼び方も、詳しくは以下の記事をご覧ください。
実際ご紹介した「あなた」の韓国語にも文章などで使う文語のものも多いので、それぞれの使い方を覚えておきましょう。
「あなた」の韓国語まとめ
今回は「あなた」の様々な韓国語と使い方についてお伝えしました。
最後にポイントをまとめておきます。
- 「あなた」の韓国語は種類と使い方によって様々
- 実際日常会話でよく使う「あなた」は「너」と「여보」
- 年上の人には「〜씨(〜さん)」、ビジネスシーンでは名前に役職名をつける
- 年下の子には「〜君」「〜ちゃん」という呼び方をする
韓国語の「あなた」は日本語や英語の「あなた」とはちょっと違った感覚かもしれません。
色々な「あなた」のニュアンスを覚えて、うまく使い分けてみてくださいね!
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