「テンジャン」とは?韓国味噌の味や作り方・使い方などをご紹介!
「テンジャン」
は韓国の味噌です。
「テンジャンチゲ」などは料理名になっているので、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
「テンジャン」は1種類と思われがちですが、現在では色々な形で売られています。
そこで今回は韓国の伝統調味料「テンジャン」を特集!
「テンジャン」の作り方から種類・使い方まで、分かりやすく解説していきます。
「テンジャン」とは?種類と作り方をご紹介!
「テンジャン」は韓国の味噌で、料理をする上では欠かせない調味料になります。
「テンジャン」はハングルで「된장」と書き、「固い」という意味の「된」と伝統調味料の総称「장」から成る言葉です。
韓国の調味料には「장」が付くものが多く「간장(醤油)」や「고추장(唐辛子味噌)」などがあります。
(※調味料に「テンメンジャン」というものもありますが、こちらはトウバンジャンなどと同じく中華系調味料になりますので、ご注意ください。)
「味噌」というくらいですから、「原料が大豆」で「発酵させる」というイメージはあると思いますが、日本の味噌とは違った独特の香りがあります。
日本の味噌は沸騰させると香りが飛ぶことが多いですが、「テンジャン」は煮立てるほどに風味が出るのも特徴です。
従来の「テンジャン」は伝統テンジャンの事ですが、現在では「テンジャンチゲ用」や麦を使って作られた「보리된장(麦みそ)」なども売っています。
では、従来の「テンジャン」の製法を簡単に見てみましょう。
「テンジャン」の伝統製法は?
日本の味噌と同じく、「テンジャン」も冬場が仕込みの適期です。
原料の大豆をすりつぶし、粗目のペースト状にし、一定の大きさに固めて豆麹にします。
この豆麹の事を「매주」と呼びます。
「매주」は室内でカビが生えるまで置いておき、その後2,3か月の間発酵。
十分発酵させた後、塩水を加えてさらに発酵を進めると、固形の塊と上澄みの液体に分かれます。
固形の方が「テンジャン」に、上澄みの液体は「カンジャン」と呼ばれる調味料になります。
このような伝統的な製法を「在来式」と呼んだりします。
「テンジャン」はさらに「ハンアリ(항아리)」と呼ばれる甕に移され、熟成を重ねて食卓へと運ばれるようになります。
テンジャンの使い方は?テンジャンを使った韓国料理もご紹介
テンジャンを使った代表的な料理と言えば、やはり「テンジャンチゲ」です。
「チゲ」は「鍋」という意味ですが、「テンジャンチゲ」はいわゆる味噌汁のようなものです。
韓国では「뚝배기」と呼ばれる陶器鍋で作るのが一般的なので「チゲ(鍋)」と言うのですね。
また、豆腐やわかめなどの日本の味噌汁とは違い、「テンジャンチゲ」の具材は肉や野菜、海鮮などほぼ鍋料理に近い内容です。
煮込むほどに旨味や風味が増してくる「テンジャン」を使った「テンジャンチゲ」は、沸々と沸騰した状態で運ばれてきます。
「テンジャンチゲ」をメインにした定食もありますが、焼肉(サムギョプサル)を食べに行くと一緒に出されることが多いです。
「テンジャンチゲ」の他には、混ぜて食べる「ビビンパ」にテンジャンを入れた「テンジャンビビンパ」などもあります。
その他、テンジャンに「コチュジャン(唐辛子味噌)」、にんにく、ネギ、ごま油などを加えて作る「サムジャン」にして使う事も出来ます。
サンチュにお肉を包んでサムジャンを付けて食べると非常に美味しいですよ!
サムジャンは既製品としても売っていますので、こちらを使うのもおススメです。
テンジャンはどこで買える?通販情報は?
「テンジャンが何かは分かったけど、どこで買えるの?」と言うのが問題ですよね。
海外の製品と言うとまず思い浮かぶのがカルディですが、カルディのオンラインショップでは取扱っていないようです。
Amazonや楽天など通常の通販で購入するのが、送料の分少し割高にはなりますが一番手軽かと思います。
こちらはサムジャン、コチュジャン、テンジャンの3点セットです。
もしお近くに韓国食品を扱うお店がある場合は、そこで尋ねてみてくださいね。
「テンジャン」のまとめ
今回は韓国の伝統調味料「テンジャン」についてご紹介しました。
日本の味噌とは違って煮込むほどに旨味と風味が増すテンジャン。
ちょっと違った味噌汁を飲みたいと思ったら、一度試してみてはいかがでしょうか?