「サムルノリ」とは？韓国伝統芸能の楽器や衣装などをご紹介！
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韓国の伝統芸能というと真っ先に思い浮かぶのが「サムルノリ」ですよね。
「サムルノリという言葉はよく聞くけど、実際どんなもの？」と思っている方も多いと思います。
そこで今回は韓国の「サムルノリ」を特集！
サムルノリが誕生した経緯から、使われる楽器や衣装についてまで、分かりやすくご紹介します！
サムルノリとは？誕生の由来も解説
サムルノリとは韓国を代表する伝統芸能の１つで、４つの楽器を使う現代音楽です。
出典：naver.blog.com
サムルノリは韓国語で「사물놀이」。
「사물」は漢字で書くと「四物（４つのもの）」、「놀이」は「遊び・演技」という意味になります。
元々は1978年に結成された演奏グループの名前でしたが、そこから4つの伝統楽器を用いた演奏そのものを指して使われるようになりました。
その中心にいたのが、伝統楽器奏者として既に著名になっていた「キムドクス（김덕수）」。
出典:naver.blog.com
キム・ドクスを含む4人で4種類の打楽器による演奏が構成されていきました。
実は「サムルノリ」には更にベースになっている伝統音楽があり、それが「풍물노리」と呼ばれる農村地帯の「農楽（韓国語で「농악」）」です。
「농악」はサムルノリの４つの楽器以外にラッパや道化師などがいる事、また歩きながら踊ったりする点がサムルノリと異なります。
サムルノリの基本構成・楽器と衣装をご紹介
サムルノリの基本構成は4人で、室内で座って演奏するスタイルになります。
サムルノリで使う楽器は以下の４つです。
ケンガリ（꽹과리）
ケンガリは小さいドラの楽器です。
左手で楽器を、右手でバチを持って演奏します。
強弱をつけながらメリハリをつけ、グループの指揮者のような役割を果たします。
チン（징）
チンは低音を奏でる金属製のドラ。
全体を包み込むような役割を担います。
サムルノリでは台に吊るして演奏するのが一般的です。
チャング（장구）
チャングはサムルノリの花形のような楽器です。
２つのバチで両面を行ったり来たりしながら、ダイナミックな動きが魅力。
キムドクスも担当している楽器になります。
プク（북）
「プク」は日本の和太鼓のようなイメージの楽器です。
サムルノリでは基本のリズムを担当します。
「プク」の音は全体の雰囲気を和らげる役割があります。
サムルノリの衣装に帽子はない！？
サムルノリの時の衣装は基本的に以下の３つです。
- パジチョゴリ・・・ズボン型の韓服
- トゴリ・・・上の韓服
- ティ・・・腰の帯
ただ、よく「ひもが付いた帽子」を被って頭を回している姿を見て「サムルノリの帽子」と思っている人がいますね。
これは「サンモ」と呼ばれる小道具で「農楽（농악）」で使われるものです。
能楽とサムルノリがごっちゃになってしまう人がいるので、知っておきましょう。
サムルノリを使ったミュージカル
サムルノリのリズムを使ったミュージカルで今大人気なのが「ナンタ（NANTA）」。
「ナンタ（NANTA）」はレストランの厨房を舞台に、調理器具を楽器に見立てて演じるエンターテインメントです。
そのリズムには韓国伝統のサムルノリが使われています。
来場者数千万人を超えた超人気公演です。
また、人気アイドルグループBTSのMVでもサムルノリが組み込まれている事で話題になりました。
「IDOL」は驚異的な10億回再生に向けて現在も邁進していますね。
韓国のサムルノリまとめ
いかがだったでしょうか。
サムルノリは韓国を知る上で知っておいて頂きたい伝統芸能。
直接公演を見る機会があれば、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
