韓国語の単語の簡単な覚え方!暗記を効率的にするコツを全て教えます
韓国語の単語がなかなか覚えられない・・
優先的に覚えるべき単語ってどれ?
語学を勉強していると、「単語の暗記問題」に必ずといっていいほどぶつかりますよね?
ただ、韓国語だからこそ特徴を生かして効率的に単語を覚えられる方法があります。
そこで今回は、韓国語の暗記の効率をあげるおすすめの覚え方とコツ、覚える単語の優先順位についてお伝えしたいと思います。
暗記のポイントとコツを覚えることで、これまでより楽にボキャブラリーを2倍、3倍に増やしていくことも可能になりますよ!
暗記の効率をあげる、韓国語単語の覚え方3パターン
ハングルが持つ特徴を生かして単語を覚えることで、暗記の効率を上げることができます。
全ての単語に当てはまるわけではありませんが、1つでも多くの単語を効率よく覚える方法を知っておきましょう。
同じ漢字、似た発音の単語を覚える
韓国は漢字文化圏のため、漢字を元に作られた「漢字語」が全単語の7〜8割を占めています。
その中でも、日本語の音読みと発音が非常に似ている単語もたくさんあるのです。
例えば以下のような単語。
교과서(キョグヮソ) 教科書 교실(キョシル) 教室 구두(クドゥ) 靴 가방(カバン) カバン 시간(シガン) 時間 도서관(トソグヮン) 図書館 |
どうですか?
ハングルの発音を聞いただけでも、意味を想像できそうですよね?
また、それだけでなくハングルに対応した漢字を覚えることで、記憶に定着しやすくなります。
「교과서(教科書)」の「서(ソ)」は「書」という漢字に対応していますが、「서 점(ソヂョム)」は「書店」、「점 원(チョムウォン)」は「店員」になるなど、対応した漢字をしりとりのように繋いで、単語を覚えていくことができます。
もちろん「서(ソ)」は「書」という漢字以外の「ショ」という音を持つ漢字にも使われることがあります(例えば「부서(部署)」など)から、ハングルと漢字は全て1:1で対応しているわけではありませんが、意味が似ている単語には同じハングル、同じ漢字が使われています。
語呂合わせを使って覚える
語呂合わせを使った覚え方というのは、知っている言葉を使う点でとても記憶に残りやすいです。
私も韓国語の単語に限らず、何か覚える必要があるときはよく他のものと関連付けて覚えます。
ここでは、ハングルの読みを使った語呂合わせをいくつか紹介したいと思います。
가게(カゲ) お店 カゲ(影)にある店は暗い。 |
구금(クルム)雲 クルム(包む)ような雲 |
개(ケ) 犬 ケ(毛)の多い犬 |
누구(ヌグ) 誰 次にヌグ(脱ぐ)のは誰? |
네 거(ネコ) わたしのもの ネコは私のもの |
낮다(ナッタ)低い 背が低くナッタ |
語呂合わせは自分でも作れるところが良いところ。
なかなか覚えられない単語がある時は、うまく語呂合わせを考えてみてはいかがでしょうか。
歌の動画を使って覚える
韓国には子供の教育用に作られた動画がたくさんあります。
簡単な文字や単語を覚えるための動画がとってもかわいいんです。
歌のメロディーに乗せて単語を覚えると、記憶にも残りやすくおすすめです。
参考までにいくつかご紹介しますね。
色と果物の名前の動画
大体動画を見れば、色の名前と果物の名前は想像がついたかと思いますが、動画内のハングルの単語を参考までに下記に記載しておきますね。
色 | 과일(果物)の種類 | ||
---|---|---|---|
빨강 赤色 |
토마토 トマト |
체리 さくらんぼ |
딸기 いちご |
초록 緑色 |
수박 スイカ |
키위 キウイ |
멜론 メロン |
노랑 黄色 |
바나나 バナナ |
레몬 レモン |
파인애풀 パインアップル |
보라 紫色 |
포도 ブドウ |
자두 すもも |
블루베리 ブルーベリー |
乗り物の名前の動画
韓国語 | 日本語 |
---|---|
자젼거 | 自転車 |
자동차 | 自動車 |
버스 | バス |
기차 | 電車 |
「バス」の韓国語は「버스」になります。「바스」ではないので気をつけましょう。
また、電車の事を今でも「기차(汽車)」と呼びます。地下鉄は「지하철」と区別しますので、覚えておきましょう。
韓国語の単語がなかなか覚えられないのは何故?忘れないための工夫
韓国語の単語を覚えたはずなのに、いざ思い出そうとすると出てこない・・・
そんな悩みを持つあなたに韓国語の単語を覚えるためのちょっとしたコツをお伝えします。
インプットよりアウトプットを意識しよう
韓国語の単語を覚えようとする時に、単語集を何度も見たり、書き写してみたりということをしていませんか?
これはいわゆる「インプット」と言われる行為で、脳の中に韓国語の単語を入れるという作業ですね。
「覚えよう、覚えよう」とするあまり、とにかくインプットすることに時間と労力を注ぐ人が多いです。
しかし、韓国語を使うためには脳に入れた単語を思い出すことが出来なければなりません。
これがいわゆる「アウトプット」です。
実は「アウトプット」の訓練をすることで記憶の定着率はよりよくなるんですね。
単語集をただ見て覚えるよりも「声に出して読む」、文章をただ書き写すだけでなく「何も見ずに思い出しながら書いてみる」、「覚えた文章を何も見ずに話してみる」など、韓国語のアウトプットを意識した勉強をしてみましょう。
一番いいのは、実際に韓国語で会話をすることです。
一人で30分勉強するよりも、韓国人と10分会話する方がより韓国語が記憶に残ります。
恥ずかしがらず、出来るだけ韓国語を話す場に出て行きましょう。
単語の関連性を意識しよう
関連性があるものは覚えやすく思い出しやすいという特徴があります。
例えば「自分自身に関連するもの(自分の生活や趣味)」「物同士の関連性(カテゴリーやジャンル区分など)」などです。
家具や文房具の名詞、「食べる」や「寝る」といった動詞など、生活に関わるものは随時記憶出来るように実際の物に付箋を貼っておくのがオススメです。
いつも眼に映る所に韓国語が貼ってあると嫌でも覚えていきます(笑)。大切なのは日本語訳は書かない事。ハングルと物を直接的に結びつけるのが良いです。始めは読み方も見ながら、いずれはハングルだけ見てもわかるようになっていきましょう。
単語帳を作る場合なども、カテゴリーでまとめたページを作るのも記憶率を向上させるコツです。
また、韓国語の単語を覚える場合に特におすすめなのが、日本語の漢字との関連性。
冒頭でもお伝えしましたが、韓国語の70%は漢字から作られた漢字語。元の漢字も発音も日本語と同じものが多いです。
漢字語は韓国語の単語を覚えるためにぜひ利用しましょう。
イメージと一緒に覚えよう
よく韓国語の単語を覚える時に、ハングル文字だけを見ながら覚えようとする人がいます。
語学と聞くと「文字」や「音」に意識が行きがちですが、実は「イメージ」と結びつけるということが記憶には非常に重要。
文字情報そのものを覚えようとするのではなく、「ハングル文字」や「発音」をその物のイメージと結びつけるのが韓国語の単語を覚えるコツ。
例えば先に紹介した生活の中で使う物に付箋を貼ることもその1つ。
その他、単語ノートを作る時にもイラストや画像を単語と一緒にノートに書いたり、貼ったりするのもおすすめです。
会話文を勉強する時も、実際のシチュエーションをイメージしながら韓国語を声に出して覚えるのが最も効果的な方法。
必ずイメージと一緒に覚えるということを意識してくださいね!
予習より復習で記憶の定着率をあげよう
最後はよく言われることですが「予習より復習」です。
特に「簡単な物を何度も繰り返す」というのが最も記憶に残せる方法。
何度も同じことを繰り返すのは飽きるし、面倒だし苦手だという方も多いかもしれません。
しかし、学習効果をあげるには「予習」より「復習」の方が実際には何倍も大事になります。
ただ単純に本とにらめっこして繰り返すのは正直辛いですよね。
なので、ここでも「インプットよりアウトプット」。覚えた韓国語を使う場にどんどん出て行きましょう。
また、覚えた単語を人に教えたり、SNSなどで発信するのも一つのコツ。
「勉強」と言って自分を律するよりも、韓国語を楽しみながら取り組む方が記憶に残りやすいですよ!
役に立つ韓国語の単語ノートの作り方
単語を覚える手助けアイテムとして、自分専用の単語ノートをつくるのもオススメです。
しかし、ノートを作る時に気をつけるべきポイントがいくつかありますので、解説していきたいと思います。
単語と一緒に例文も入れよう
よく単語帳を使って単語を覚えようとする時に、表に韓国語、裏に日本語を書いた単語帳を作ることがあると思います。
しかし、これはあまりオススメしません。
というのも、ハングルの文字とそれに対応する日本語を1:1で覚えようとするやり方は記憶に定着しずらいからです。
その単語を使う場面はどのような場面なのか、どのような文章の中で使うのかがイメージしずらいんですね。
単語と一緒に良く使う例文を書くのがおすすめ。
ノートの1ページを半分に追って、左側に単語、右側に例文を書いて見るようにしましょう。
最初はテキストや参考書に書いてある例文を書けば良いですし、慣れてきたら自分で文章を作ってみるのも力がつく方法ですよ。
関連ある単語をまとめよう
記憶の話の中でも「関連づけ」が大切だということをお話ししました。
この考え方に基づいて、単語ノートの作り方の様々な形を考えてみましょう。
私がここで提案する方法は以下の3つ。
- 単語に関連性のある表現をまとめる
- 漢字語で関連性のある単語をまとめる
- カテゴリーやジャンル別に単語をまとめる
これらはノートを分けて別々に作っても構いません。
1冊にまとめたい場合は、ルーズリーフで自由にページを足したり引いたり出来るものが便利でオススメですよ!
学校に関連する漢字語をまとめたページです。学校に関連する漢字語をまとめたページです。「館」を表す「관」、「場」を表す「장」、「室」を表す「실」など共通する漢字部分はオレンジ色のラインを引いています。「학교(学校)」「교실(教室)」「교무실(教務室)」「교사(教師)」など学校を中心にまとめると「教」という共通の漢字が頻出するので、覚えやすいですね。
イラストや画像を一緒に入れよう
イラストや画像を入れることも記憶の定着率をあげるための1つの方法です。
単語ノート自体も楽しく、活気に満ちたものになります。
衣類に関連する漢字語をまとめたページです。「関」のマークの所には関連のある衣類の単語を書きます。ページの真ん中にラインを引き、右側には読み方と意味、使う動詞を同じものでまとめています。動詞も基本形だけではなく、「ヘヨ体」や「ハムニダ体」の活用形も書いておくと、実際に使う時に役立ちますね。
「絵苦手だし・・」という人もいるかもしれません。
しかし、絵が苦手ならネットで探して印刷して貼ってもよいです。また、シールを買って貼るのもとても楽しい方法ですよ!
「そんなの面倒だよな・・」と非効率に感じる人もいるかもしれませんが、多くの単語を定着率の低いやり方で覚えるよりも、少ない単語を確実に覚える方法が結局はより効率的と言えます。
初心者が覚えるべき必須単語と覚える順番
単語だからといって単語帳や単語集を使ってひたすら覚える必要はありません。
初心者が覚えるべき単語は、まず韓国語の入門書に出てくる全ての単語です。
良く出来た入門用のテキストは、日常会話の中で必要になる優先度の高い単語を厳選して作っています。
語学で日常会話レベルに必要な単語数は一般的に2000~3000語と言われていますが、入門書はこのくらいの単語量で文章まで構成しているのです。
入門用テキストは会話文、文法、単語などをバランスよく学ぶことが出来るので、まずは1冊やり切りましょう。
おすすめのテキストをご紹介します。
アスク『新装版 できる韓国語 初級I 』
こちらは『日本最大の韓国語学校の新大久保語学院が監修したテキスト』で、韓国語の基礎を包括的に学ぶのに定評がある一冊です。
多くの語学教室でも利用されており、会話文、イラスト、文法説明などがバランス良く程よい量で学べる内容になっています。
ワークブックとセットで買うのがおすすめですよ!
韓国語の中級者向け、単語の覚え方
入門・初級レベルでは、テキストで必要な単語をまとめてくれていましたが、中級以上になると変わってきます。
中級までのレベルの測り方は「日常会話が出来る」などある程度明確な基準がありますが、中級以上になると極端に言ってしまえば限界がありません。
どこまでやるか、何を目指すかは各自で設定しなくてはならないというのが正直なところです。
ただ、日常会話レベルを脱した人が次に取り組むのにおすすめの学習方法はあるので、ご紹介しておきたいと思います。
中級から先は新しい文法や単語に接していくために、韓国語の本を読んだり、新聞やニュースに触れていくことが必要になってきます。
そこでぜひ利用して欲しいのが、「東亜日報」のサイト。
韓国のニュースサイトには、東亜日報以外にも「朝鮮日報」や「中央日報」などもあるのですが、東亜日報をおすすめする理由は以下の2点。
- 日本語と韓国語の表記がワンクリックで切り替えられる
- 記事の音声が聞ける(発音が綺麗でわかりやすい)
右上にある「한국어」のボタンを押すと韓国語に、「日本語」のボタンを押すと韓国語に切り替えられます。
また、スピーカーのマークを押すとネイティブの音声が流れます。スピードも速すぎず遅すぎず、ちょうど良い速さ。
記事の長さもとても短く、忙しい中で少しの時間を作って勉強するのに非常に便利です。
また、ニュースサイトのためカテゴリーも経済、社会、政治、国際、スポーツ、文化、社説、コラムなど豊富。
語学力を伸ばすためには少しずつでも毎日続けることがとても大切です。
自分の興味ある分野から始めて見て、少しずつ色々なカテゴリーに幅を広げていきましょう。
ある程度基本的なことが出来るようになってくると、TOPIKやハングル検定などの試験を受けて見ようと思う人も出てくるかと思います。
試験対策用の問題集などもありますが、ニュース記事を毎日読むだけでも十分試験対策になります。
試験ではタイムリーな話題が出題される事が多いので、とてもおすすめですよ!
まとめ
今回は、韓国語単語の効率的な覚え方についてお伝えしました。
最後にお伝えした内容を簡単にまとめておきます。
暗記の効率をあげる韓国語単語の覚え方は以下の3つ。
- 漢字語で日本語と似た発音の単語を覚える
- 語呂合わせで覚える
- 歌の動画で覚える
単語をわすれないための工夫は以下の4つ
- 関連性のある単語をまとめる
- イメージと一緒に覚える
- 予習より復習を重視する
- インプットよりアウトプットを意識する
上記4つを実現するノートの作り方
- 単語に関連ある例文や漢字語でまとめる
- イラストや画像を入れる
単語を覚えていく上でも、基本的な文法を理解しておいた方が文章で覚える時に役立ちます。
以下の記事では、最も基本的な文法をご紹介していますので、参考にしてくださいね。